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Snow Manメンバーの言葉が物語る、9人新体制での活動に懸ける思い 密着ドキュメンタリー第2回

2019年03月18日 10:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『RIDE ON TIME ~時が奏でるリアルストーリー~』(フジテレビ系)では、4週に渡ってSnow Manを特集。3月15日放送の第2回は前回に引き続き、『滝沢歌舞伎ZERO』の稽古に密着した。


(関連:Snow Man、新体制で『滝沢歌舞伎ZERO』主演に挑戦 密着ドキュメンタリー第1回を見て


■稽古に励むSnow Man


 豚バラ豚バラ豚バラ……。トントンピーナッツ……。妙な掛け声で稽古に励むSnow Man。「そうするとマジで覚えられる」と渡辺翔太。考案者は阿部亮平だという。阿部は気象予報士の資格を持ち、ジャニーズ初の大学院卒。「プログラミングを使った演出とか、近未来的な演出とかを将来Snow Manでやることになった時に、少しでもそういう知識があったら」とSnow Manとしての未来を語った。


 Snow Manはこれまで6人体制で活動してきたが、2019年1月から向井康二、宇宙Sixと兼任で目黒蓮、村上真都ラウールの3名が加入。9人体制で再スタートを切った。滝沢秀明の舞台を受け継ぎ、『滝沢歌舞伎ZERO』としてリニューアルする。新体制の彼らに与えられたチャンスだ。


 稽古の合間を縫って雑誌のインタビューを受けたメンバー。向井は「Snow Manさんのね、レベルアップの負担にならないように努力したいなと深く思いました」とコメントしていた。グルーブに“さん”付けをしていたのが初々しい。


 稽古では、これまで所属していた関西ジャニーズJr.時代とのやり方の違いに戸惑いを隠せない様子の向井。「キツイというか慣れないですね」とこぼしていたが、「頑張る、頑張る意外の言葉を使いたいっすけど…」「頑張る以上に頑張るっていつも言ってるんです」言葉にならない熱い思いが伝わってきた。


 同じく、新加入の目黒蓮は、宇宙Sixと掛け持ちで活動中。嵐のコンサートに帯同するなど多忙を極めていた。稽古にフル参加できない中で、「安心させてあげられるのが一つの目標」と元からのSnow Manのファン、宇宙Sixはじめ新加入メンバーのファンの気持ちに寄り添った。「初日楽しみっすね」朝5時まで振り付けを練習していたというが「楽しいですよ」と笑顔を浮かべた。言葉の端々に目黒の覚悟と根性を感じ、これも彼がメンバーに抜擢された理由の一つではないだろうか。


■最年長・深澤辰哉の胸中


 今回の放送で、特に印象深かったのは深澤辰哉の言葉だ。


「いままでのグルーブが全部なくなってしまったから、このグループだけはどうしても守りたかったので。そこに、こうね3人プラスして、新しいSnow Manで。どうにか頭ひとつ抜けさせるにはこの方法しかないと思ってた」


 かつて所属していたユニットJ.J.Expressが解体、一緒に踊っていたメンバーはHey! Say! JUMPやABC-Zとして活躍している。ユニットの変遷は、ジャニーズJr.では珍しい話ではない。とはいえ、ファンの衝撃も相当なものだが、当事者の悔しさは尋常ではないだろう。


 視線を落とし、何回も辞めようと思ったと明かした深澤。「このメンバーに会ったら辞めなかった。今のSnow Man」と視線を上げて、前を向いた。椅子に腰かけ、インタビューに応じた深澤。両膝が擦り切れたジャージが深澤の努力を物語っていた。


 苦戦する向井の練習に付き添う姿、後輩を引き連れて食事をする姿があった。「俺たちが成功しなきゃまず下には繋がらないので、何がなんでもどんな怪我してでも立ち続けなきゃいけないし。立ち続けて最高のパフォーマンスをしなきゃいけないから」。改めて、一つ一つの積み重ねが次につながり、将来をつくるのだと教えられた。また、自分たちさえ良ければ……。彼らにそんな考えがないところも素晴らしい。


 前回の放送で、岩本照が「貪欲って言葉のもう2~3個上があったら」と言っていたが、今回の向井も「頑張る以上に頑張る」と、そう簡単に言葉では言い表せられない、苦しみと情熱が入り混じったような感情が伝わってきた。


 先輩たちがもがき、奮闘する中で、東京公演から参加するという現役中学生・村上真都ラウールの動向も気になる。(柚月裕実)