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F1開幕戦オーストラリアGP 予選トップ10ドライバーコメント

2019年03月17日 11:01  AUTOSPORT web

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2019年F1開幕戦オーストラリアGP予選日 ポールのルイス・ハミルトン、2番手バルテリ・ボッタス、3番手セバスチャン・ベッテル
2019年F1開幕戦オーストラリアGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=1番手


 今日、このポジションにつけられたことは、とても幸運だと感じている。ライバルたちにこれほどの大差をつけることができるとは思わなかった。僕らは遅れをとっているものだと思ってから、攻めの予選になるだろうと考えていたんだ。だから全力を出し尽くしたし、ここにはできる限り最高のパッケージを持ち込み、結果を出すために力を注いできた。

 バルテリ(・ボッタス)も僕も限界までマシンをプッシュしている。マシンに大きな変更は施していない。(プレシーズンテストの)バルセロナとほぼ同じセットアップなので、この差は本当に驚きだった。

 マシンのポテンシャルを全開にしたのは今回が初めてだった。このマシンとなら戦えると思うので、そういうマシンを手にしていることを、とてもうれしく思っている。
 新シーズンのスタートとしては素晴らしい結果だし、明日の戦いに向けても良い位置につけられた。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手


 今日は走っていて本当に楽しかった。良い流れのなかにいたと思う。ドライビングを楽しめているときは、普通はそれがタイムシートにも表れる。

 Q3での最初のラップはかなり速かったので、2回目のアタックでもっといいタイムを出そうと狙っていた。でもアウトラップで渋滞に巻き込まれてしまい、アタックラップの序盤にタイヤが冷え過ぎた状態になったんだ。

 ルイスは素晴らしいラップを走ったと思うけど、僕が渋滞に遭っていなければ、今日のポールポジション争いは、もっと接戦になっていたはずだ。

 自分たちがこれほど強いとは予想していなかったよ。うれしいけれど、率直に言えば、この差を目にしてかなり驚いている。自分たちがどの位置にいるか分からずにここに来て、実のところはフェラーリよりも少し下だろうと思っていた。でも彼らを侮ってはいけない。今日は苦労していたかもしれないが、冬のテストではかなりの強さを持っているように見えた。彼らのマシンは速いと思う。

 だけど僕らの方も、バルセロナ(テスト)の後、ここに来るまでの間に、コンスタントにマシンを改善してきた。チームは本当に良い仕事をしたと思う。

 今日は楽しかったよ。ふたりとも良いラップを走れたから、同じくらい良い日曜日になることを期待しよう。

 1コーナーまではそれなりの距離なので、スタートをうまく決めて後続との差を広げ、ルイスと良い戦いができるといいね。



■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=3番手


 期待どおりの状況ではなく、望んでいたほど速くもなかったとはいえ、明日のレースを3番手からスタートするというのは悪くないし、マシンも問題ない。その位置から何を持ち帰れるのかを見ていくよ。

 このコースは独特で、コンディションもテストで体験していたものとは異なっている。昨日と比べるとマシンは間違いなく改善したけれど、ポールを獲れるほどではなかったね。

 明日のレースは、マシンをさらに理解するための機会にもなるだろう。全力で攻めて、どんな結果がもたらされるのかを見てみるよ。結局のところ、僕らはポールポジションから16mしか離れていないんだ。

(記者会見で語り)今日は(メルセデスとの)ギャップが大きくて驚いた。ここに来る前は予想していなかった。僕らに何か足りない部分があるのは明らかだ。遅すぎるからね。でも、そういう風には感じないんだ。

 僕らのマシンはレースで強い。明らかにメルセデスが有力な優勝候補だけど、僕らは戦うためにここにいる。それに、このコースはかなり特殊だから、それほど心配していないよ。もちろんいい気分ではないけどね。


■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=4番手


 今日の予選の成り行きにとても満足している。今週末はいくつか問題に直面し、今朝も(シャシー交換を行うことになり)少し心配したが、ここにいるスタッフとファクトリーのスタッフが協力し合っていいセットアップを見つけてくれた。2列目を確保できたことに満足していいと思う。

 Q1はとてもタイトだった。ここのようなストリートサーキットでは、最初のランをうまく決める必要があるんだ。(1回のランの)2回目のアタックラップでタイムを更新することができてラッキーだった。それでも僕らは他のドライバーたちとは違って(Q1で)1セットしかタイヤを使わなかったので、かなりきわどかった。

 予選モードによるパフォーマンス向上を間違いなく感じた。そのこともうれしかったよ。

 いいバランスを見つけるのが簡単ではなかった。前とのギャップを見ると、今の僕らが理想的な位置にいないことは明らかだ。でも現実的に考えて、今はこのグリッドポジションに満足しよう。予選4番手というのは、セッション前の予想よりいい結果だからね。
 明日の決勝でどういう結果を出せるのかはまだ予測できない。金曜に完全なロングランを走ることができなかったしね。でもタイヤはとてもよく持つみたいだから、クリーンなスタートを切ることができれば、やれることが見えてくるだろう。


■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=5番手


 この予選結果に満足だとは言えない。Q1はうまくいき、Q2でさらにいい走りをしたのに、Q3では2回目の走行のセクター1でいくつもミスを犯し、タイムを縮めることができなかったんだ。このことを教訓にする。今はレースに向けてできる限りの準備をするよ。

 ここは普通のコースではなく、伝統的なコースとは異なる序列になりやすい。それでも、ライバルたちとの差がこれほど大きいとは予想していなかった。

 僕らのマシンに関してはまだ作業をする余地があると思っている。レースは明日で、かなり長い戦いになるので、表彰台を諦めてはいない。絶対に完璧なスタートを切らなければ。ここでのオーバーテイクは、まったく簡単なものではないからね。

(Sky Sports F1に語り)自分にがっかりだ。Q3でちゃんと仕事をしなかった。去年このコースで苦労したけれど、今年は大丈夫だと思っていた。トップ3に入るチャンスは絶対にあったと思っているから、がっかりだ。トップ2に入るのは無理だったと思うけどね。

■リッチ・エナジー・ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=6番手


 6番グリッドはいい結果だね。ケビンも近いところにいるし、いい一日だった。マシンのパフォーマンスは優れており、コース上で常に強さを発揮できている。このマシンで予選を走ったのは初めてだったから、新しい発見があって興味深かった。

 マシンはうまく機能していて、思っていたとおりの位置につけられた。序列にはいくらか驚きがあったかもしれないが、自分たちの一日にとても満足している。

 僕らのレースペースは、予選同様に優れていると思う。プッシュし続けて、パフォーマンスを発揮し続けて、シーズンの始まりに多くのポイントを獲得できるといいね。


ケビン・マグヌッセン 予選=7番手


 僕にとっては完璧な予選ではなかった。Q1では最初のタイヤセットでミスを犯したことで、新しいタイヤをもう1セット使うことになってしまったので、Q3用の新品が1セットしか残っていなかったんだ。僕が悪かったのだけれども、幸いマシンの調子がとても良かった。
 今年もこれほどまでに優れたマシンを用意してくれたチームを誇りに思っている。新たなルールの変更に合わせて素晴らしい仕事をこなし、マシンの競争力を維持してくれた。

 トップチームからそれほど離されてはいない。僕らは彼らと戦っているわけではないが、ギャップはそれほど大きくないと思う。明日はさらにうまくやって、ポイントを獲得できることを願っている。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=8番手


 最高の予選だったけど、我を忘れたりはしないよ! これがF1での初めての予選だし、このサーキットでの初の予選でもあったから、セッションスタート前にはすごく緊張していたんだ。それでもうまく予選ラップをまとめることができた。チームは素晴らしい仕事をしたよ。

 目標はQ2に進出することだったのに、さらに上まで行けたんだ。チーム全員にとって、大きな自信につながる結果だ。

 長く、厳しいレースになるだろう。今はレースに気持ちを集中させなければ。きちんと眠れるといいな。


■アルファロメオ・レーシング
キミ・ライコネン 予選=9番手


 満足かって? イエスでもあり、ノーでもある。マシンにはもっと高いポテンシャルがあり、ここより上位を獲得できる可能性があったと思うから、少しがっかりしている。でも1ラップをうまくまとめることができなかったんだ。

 明日は、まずは2コーナーまでをインシデントに巻き込まれることなく乗り切って、そこからいいレースをしていきたい。

■スポーツペサ・レーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=10番手


 シーズンの幕開けに、トップ10入りを果たせたことは素晴らしい。チーム全体で予選を通してとても優れた仕事をしたし、Q2の自分のアタックラップには本当に満足している。今日の鍵となったのは、ミスを避けることと、一貫性を保つことだった。

 レースで僕らがどの位置にくるのかを見るのは興味深いよ。このコースではオーバーテイクが簡単だったことなどないので、トップ10からスタートすることが大事なんだ。

 でも、いつも言っているように、シーズンをどの位置でスタートするかは重要ではなくて、どこで終わるかが重要なんだ。このマシンには大きなポテンシャルがある。自信はあるし、シーズンが進むにつれて改善していけると考えている。