トップへ

コオロギ50匹分の粉末を使用!虫のプロテインバー食べてみた 2個980円、「きなこ棒」のような味わい

2019年03月17日 10:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

京都市のベンチャー企業「BugMo」が販売する、コオロギの粉末を約50匹分練り込んだプロテインバー「バグモクリケットバー」が3月上旬、話題になった。チョコ味・抹茶味の2種類セットで価格は980円。

今後予測される食糧難の解決策として推奨される「昆虫食」。しかし実際、どんな味なのだろう。キャリコネニュース編集部も食べてみた。

しいて言えば苦味がコオロギ? コオロギの足は入っていなかった

公式サイトで注文をすると、商品は6日後に到着した。Amazonで本を購入したときのようなダンボールに梱包されており、まさかコオロギバーが入っているとは思えない。中には水色の包み紙に商品とサンクスカードが入っていた。丁寧だ。

パッケージはチョコ味が茶色、抹茶味が緑色で、「BugMo CRICKET PROTEIN」と商品名が書かれている。また「1本にコオロギ50本分」という文言のほか、「タンパク質10グラム」「オメガ3 1/2日分」など健康に良さそうなポイントが訴求してある。

今流行りのグルテン・大豆フリーというのも特徴だ。白砂糖・乳も使用していない。コオロギパウダーは低脂質かつ高タンパクの動物性タンパク質。さらに食物繊維・オメガ3・ビタミン・鉄分などが豊富に含まれている。

プロテインバーはiPhoneSE程度の大きさ。チョコ味は3ブロックに分けられるタブレットとなっている。硬めのブラウニーにカシューナッツやくるみなどが入っている感じで、噛みごたえも食べごたえもある。ただキャラメルのように少し歯にくっつく。

少し苦味のあるチョコ味で、デーツで甘みが付けられている。あまりコオロギっぽさは感じなかったが、しいていえば穀物のような味わいと苦味が少しコオロギを想起させる。筆者は苦味のあるチョコが好きなので美味しく食べた。

またコオロギ"パウダー"を使用しているため、当然のことながら「コオロギの足がそのまま入っている!」といったことはなかった。

同社「ナッツっぽい、豆っぽい風味と表現されますが、『きな粉』に近い風味がします」

抹茶味はチョコ味より柔らかく、駄菓子のきなこ棒のような柔らかさと味わいだ。またチョコ味より甘みが強く、少し癖のある蜂蜜の味わいに似ている。ただオーツ麦が入っており、い草のような香ばしさを感じるし、ナッツやレーズンを強く感じるので食べていて楽しい。

同僚にも食べてもらうと、「信玄餅に味がちょっと似ている」という。同社は、コオロギの味は「ナッツっぽい、豆っぽい風味と表現されますが、私たち日本人に馴染みがあるものだと『きな粉』に近い風味がします」と説明していた。このきな粉っぽさがコオロギパウダーのようだ。

チョコ味は1本195キロカロリー、抹茶味は206キロカロリー。食べごたえがあるので朝食や仕事の合間にぴったりだ。普通に美味しい。特に抹茶味は食べるうちにより美味しく感じられた。多分「コオロギが入っている」と言わないかぎりバレない。

12日現在、売り切れで3月末頃再入荷となっている。公式サイトのオンラインショップのほか、京都・大阪、兵庫のスポーツジム、スーパーなどに卸しているという。