3月16日、岡山県の岡山国際サーキットで、スーパーGT岡山公式テストがスタートした。GT300クラスでは多くの注目のエントリーがあるなか、昨年までGT500クラスに参戦していた小暮卓史がJLOCからテストに参加し注目を集めている。初日午前の走行後、小暮に話を聞いた。
2018年までKEIHIN NSX-GTをドライブした小暮は、今季に向け一時はスーパーGTに参戦しないのではないか……? という状況もあったが、この公式テストを前に急転直下、JLOCから88号車JLOCランボルギーニGT3をドライブすることになった。
走行初日、JLOCのホワイトのレーシングスーツとブラックのウェアに身を包んだ小暮は、初めてのランボルギーニ・ウラカンGT3のステアリングを握り周回を重ねた。「レーシングカーに乗ったのも、去年のもてぎのホンダレーシングサンクスデー以来でしたが、GT300でもひさびさに乗ると速さを感じましたね」と小暮は初ドライブを振り返った。
小暮は昨年の鈴鹿10時間ではホンダNSX GT3をドライブしており、ウラカンGT3は“初めてのGT3カー”というわけではない。タイヤの違い等はあるが、「NSX GT3はターボエンジンですし、違うといえば違います」と評価してくれた。
「制御もそうですし、それまでずっとホンダに乗ってきたのでNSX GT3にはすんなり乗れましたが、こちらはレーシングカーのドライブ自体ひさびさですし、またちょっと感覚が違って、新鮮な感じがしますね」
「乗り方にはクセがありますが、電子デバイスが付いているから乗りやすいところもあるし、難しいところもあります。今日初めて乗ったので、これからどんどん慣れていきたいです」
そんな小暮だが、チームからもレースのエントリーに向けオファーが出ている様子。「GT300はいろいろなパッケージがありますが、チームもすごく頑張っていますからね。どこまでいけるか楽しみです」と小暮もレース出場を期待している様子だった。
観る者を熱くする小暮にはファンも多い。今季もその走りがスーパーGTで観られるのか、吉報を待ちたいところだ。