CINRA.NETによるライブイベント『CROSSING CARNIVAL'19』の続報が発表された。
『CROSSING CARNIVAL』は、ここでしか見られないコラボレーション、演出、ハプニングといった企画性を重視したライブイベント。今回は5月18日に東京・渋谷のTSUTAYA O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、clubasia、WOMB LIVE、TSUTAYA O-nestの5会場で同時開催される。
今回の発表では、『CROSSING CARNIVAL'19』でフィッシュマンズのトリビュート企画を行なうことが判明。フィッシュマンズ公認のもと、その足跡を後世に伝えていくことを目的に、様々なミュージシャンが思い入れのある楽曲のカバーを披露する。同企画はフィッシュマンズのボーカリスト・ソングライターであった佐藤伸治の没後20年にあたって実施。本日3月15日は佐藤伸治の命日となる。
現時点でトリビュート企画への参加が決定しているのは、すでにイベントへの出演が発表されていたbonobos、ミツメ、崎山蒼志に加え、Polaris、Yogee New Waves、Analogfish、Emerald、betcover!!。あわせて企画参加アーティストからのコメントも到着した。
チケットのオフィシャル先行2次予約は3月20日まで受付中。予約はこちらから。一般販売は4月6日からスタート。
なお4月3日には「visual edition」と題した『CROSSING CARNIVAL』の特別編をTSUTAYA O-EASTで開催。ライブ出演者にindigo la End、odol、The fin.を迎え、クリエイティブカンパニー「KITE」が各ステージの映像演出を担当する。チケットは現在販売中。
■柏原譲(Polaris、フィッシュマンズ)のコメント
フィッシュマンズの佐藤伸治が亡くなって今年で20年も経つのに、今でもいろいろな方が佐藤伸治の楽曲をカバーしてくださったり演奏してくれることに驚きを隠せません。
あの頃、楽しく真剣に音楽をやっていた若者だった僕らの、その生活の結晶の曲達を聴いて、今もあれは昨日の事だったような感じがしています。そして、今年CINRAさんが「フィッシュマンズ」をテーマにしたイベントを開催するとのこと。
あの頃からしたらそんなの信じられないけどね。
■角舘健悟(Yogee New Waves)のコメント
日々のお供にフィッシュマンズだった高校時代を超え、気づけば27歳になってしまった。
いつまでたっても、フィッシュマンズの程よい温度と湿度感に安堵を感じてしまって、どんなに他の音楽に目移りしても、僕はフィッシュマンズに帰ってきてしまう。
■斉藤州一郎(Analogfish)のコメント
フィッシュマンズを僕が知ったのはAnalogfishに入ってからで、当時うちのボーカル2人が同居していた部屋に佐藤さんが表紙のクイックジャパンが置いてあり、緑のきれいな表紙の印象とともにAnalogfishにとってフィッシュマンズはとても大事な存在なのだなと知らないなりに思った記憶があります。
今回お話を頂いてカバーできるのは嬉しいし、どんなかたちになるか現時点では想像も出来ませんが、きっと原曲とはかけ離れたものの半端なくリスペクト、オマージュに溢れたものになると思います。
僕らなりに自己満足に陥らないよう気をつけながら頑張ります笑。楽しんでもらえれば!
■蔡忠浩(bonobos)のコメント
全方位で強い影響を受けたバンド、フィッシュマンズ。10年ほど前の“ロングシーズン・レビュー”ツアーではゲストボーカルとして参加するという機会も得た。いつ何度聴いても新しい発見がある、僕にとって源泉のひとつだ。今年はフィッシュマンズ自体の活動も活発に行われそうだし、色々と楽しみです。Are you Fish?てな感じで。
■川辺素(ミツメ)のコメント
奈良県の山の中にある高校に通っていた僕が音楽を知る手段は限られており、バンドをやる人も少なく、ほとんど音楽的な刺激のない高校生活で一風変わった国語教師が教えてくれたのがフィッシュマンズだった。最初は奇妙なバンドだと思ったが、レコード屋でライブ映像が流れていた時は不思議と何度も見に行き、魅力に引き込まれていた。大学に入ると、周りにフィッシュマンズを好きな人が多くて驚き、同じサークルだったミツメの4人でコピーもした。なんなら今バンドを支えてくれるマネージャーもフィッシュマンズが好きだ。田舎の隅で知った15年前から今まで、僕の音楽生活をそっと照らし続けてくれているささやかな光のような存在だなと思う。
■中野陽介(Emerald)のコメント
Emeraldの結成のきっかけはPaperBagLunchbox解散後、現Emeraldのメンバーが「フィッシュマンズでも歌って元気だしなよ」とスタジオに呼んでくれたのがきっかけでした。
でもその初リハの時から結局オリジナル曲をガンガンやり始め結局4年近く、フィッシュマンズを歌う機会はなかったです。
そんな僕らも「ALOHA FISHMANS」というイベントに毎年呼ばれるようになったのをきっかけに、幾つものカバーをしました。
ただ純粋に「楽しいね」「かっこいい曲だね」なんて言ってカバーして、元気出してました。
僕達のクラシック。僕らの世代にはもはやDUBスタンダードなフィッシュマンズ。
ただただこれだけを楽しみたいです。
■崎山蒼志のコメント
フィッシュマンズの音楽を聴くと、完全にフィッシュマンズの世界に包まれてしまいます。
宇宙みたいな、森の中みたいな、ここでないどこかのような。
そして僕は、優しく包まれるような、泣きたくなるような、気持ちになります。
■betcover!!のコメント
惜しくも1999年6月に生まれた僕の心に
佐藤さんの歌は常にリアルタイムで
流れてゆきます。
日本音楽の未来を少しでも広げ膨らませられるような
カバーを演奏したいと思います。
魂こめて歌います。