5月24日から公開される中田秀夫監督の映画『貞子』に佐藤仁美が出演していることが発表された。
映画『リング』シリーズの最新作となる同作は、自宅の火事が原因で警察に保護された記憶喪失の少女を担当することになった心理カウンセラーの茉優の周囲で奇妙な出来事が起こる一方、YouTuberになった茉優の弟・和真は再生回数の獲得のために心霊動画を撮ろうと、死者5人を出した団地の火事跡に忍び込む、というあらすじだ。茉優役を池田エライザ、和真役を清水尋也が演じる。
佐藤仁美は1998年公開の『リング』、翌年公開の『リング2』以来、約20年ぶりに倉橋雅美役を演じる。倉橋雅美は『リング』に「呪いのビデオ」の最初の犠牲者になった大石智子の死に際を目撃し、貞子の呪いを目の当たりにした女子高生として登場し、『リング2』ではそのトラウマから精神病院に入院している姿が描かれ、体内に貞子の怨念が宿っていることが発覚していた。『リング』『リング2』の中田秀夫監督がメガホンを取った新作『貞子』では、池田エライザ演じる主人公・茉優が勤める精神病院の患者で、茉優に異常な執心を燃やす女性として登場する。
中田監督は佐藤について「日常的な自然な演技とホラーならではテンションマックスのお芝居の双方を見事に演じきっていただきました」とコメント。佐藤は「(中田監督は)全然ブレてなくて、あの時のままでした(笑)ずっと喋ってる(笑)」と撮影を振り返っている。
今回の発表とあわせて新たな場面写真が公開された。
■佐藤仁美のコメント
オファーをいただいてびっくりしました。そういえば私!生きてた!!!と、すごく嬉しかったのと同時に、20年前の生き残りが出てきたら、面白いとも思いました。20年ぶりの生き残りがどうなったのか、楽しみにしててください。
中田監督の作る作品は、怖いからなぁ。。。楽しむというより、思う存分、怖がって下さい(笑)
■中田秀夫監督のコメント
『リング』での冒頭のシークエンスの出演を終えた佐藤さんが、「もっと長く出たかったです!」と私に訴えてくれたのがとても嬉しく、ならばと、『リング2』では「貞子を目撃した生き証人」として、重要な役を担っていただきました。そして今作、20年の時を経ても「生き証人」としての鮮烈な貞子のイメージは、佐藤さんからエライザさんにビビッドに伝播していきます。『リング』の大勢のオーディションでは、十代だった佐藤さんの天性の演技力を見た瞬間に、この子だ!と決めました。最近もドラマや舞台等で勘所を捉えたお芝居を拝見して来ていたので、是非3度目のタッグをと、お願いしました。
今回も同性のエライザさんに執着心を持ってしまうという役を、日常的な自然な演技とホラーならではテンションマックスのお芝居の双方を見事に演じきっていただきました。