F1開幕戦オーストラリアGPの予選日、フリー走行3回目(FP3)は前日の金曜日と同じく、晴天の下で行われた。気温22度、路面温度44度とコンディションもほぼ変わらない。
このFP3を前に、FIAのデリゲートはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のサバイバルセル、つまりシャシーを交換したことを発表した。理由はまだ明かにされていないが、安全性の面などでシャシーに何かしらの不具合があったものと推測される。この交換によるペナルティはない。
また。ハースF1が年間2回許されているサーキットでの作業時間の延長を行ったことがFIAから発表されている。どうやらロマン・グロージャンの車両にオイル漏れがあったようで、その対応のために作業時間が延長されたようだ。
現地時間14時00分から1時間で行われるFP3セッション、15時00分のフィニッシュから17時00分の予選開始まで合間の時間が短く、メニューは予選セットアップの確認がメインとなる。
セッション開始を合図するグリーンシグナルが点灯すると、まずはシャシー交換を行ったフェルスタッペンが先頭でコースイン。チェック走行を行う。続いてキミ・ライコネン(アルファロメオ)、ケビン・マグヌッセン(ハースF1)が続く形でスタートした。
最初にトップに立ったのはピエール・ガスリー(レッドブル)の1分26秒159。しかし、すぐにチームメイトのフェルスタッペンがミディアムタイヤでアタックを行い、リヤタイヤを滑らせながらも約1秒短縮する1分25秒106でトップタイムを記録する。
その後、ダニール・クビアト(トロロッソ)、そしてルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムを奪い、セッション中盤へ。ハミルトンのチームメイト、バルテリ・ボッタス(メルセデス)はステアリングにトラブルが起きたようで無線で訴える場面もありながら4番手に入り、その後のアタックでトップへ。
だが、すぐにソフトタイヤを装着したハミルトンが首位を奪い返し、メルセデスのワンツー体制を築く。その後ろにセバスチャン・ベッテル、シャルル・ルクレールの2台のフェラーリが続く展開に。
すると残り15分を切ったところでベッテルがソフトタイヤでアタック。ハミルトンのタイムをコンマ8秒縮める1分22秒556でトップに立った。しかし、その直後に今度はハミルトンがベッテルのタイムをコンマ2秒縮める1分22秒292で首位を奪い返し、残り10分を切って各車続々と予選シミュレーションに入る。
しかし、その後、トップを脅かすタイムを出すドライバーは現れず、ハミルトンがトップでチェッカー。日本期待のホンダPU(パワーユニット/エンジン)搭載勢ではフェルスタッペンはまたしてもアタック中にリヤタイヤが滑りタイムロスし、9番手止まり、チームメイトのピエール・ガスリーが6番手でホンダ勢最上位で終えた。
マシン、ドライバーの速さが見える今年最初の予選はこの後、現地時間17時00分(日本時間:15時00分)から開始される。
■2019年F1開幕戦オーストラリアGPフリー走行3回目 リザルト
PosNo.DriverTeamTimeLaps144L.ハミルトンメルセデス1'22.2921225S.ベッテルフェラーリ1'22.55612316C.ルクレールフェラーリ1'22.7491248R.グロージャンハース1'23.11217520K.マグヌッセンハース1'23.33415610P.ガスリーレッドブル・ホンダ1'23.36717777V.ボッタスメルセデス1'23.42217826D.クビアトトロロッソ・ホンダ1'23.44216933M.フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1'23.48119103D.リカルドルノー1'23.695141127N.ヒュルケンベルグルノー1'23.737151299A.ジョビナッツィアルファロメオ1'23.831161355C.サインツJr.マクラーレン1'24.049211411S.ペレスレーシングポイント1'24.082181523A.アルボントロロッソ・ホンダ1'24.328151618L.ストロールレーシングポイント1'24.34516177K.ライコネンアルファロメオ1'24.40218184L.ノリスマクラーレン1'24.568161963G.ラッセルウイリアムズ1'25.944142088R.クビサウイリアムズ1'26.58916