開幕戦オーストラリアGPもムッシュ柴田氏が現地の情報をお伝えしていきます。トロロッソ・ホンダの新人アレクサンダー・アルボンは、いきなりキャラが立ってますね。
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いよいよ開幕戦が、始まりましたね。今年はホンダと組むレッドブルとトロロッソの活躍やら、新天地のキミ・ライコネンがどこまで頑張るか、はたまたセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのチームメイトバトル、そしてもちろんチャンピオン争いの行方などなど、例年に増して見どころ満載のシーズンになりそうです。
などと言いつつ、メルボルンに到着早々さっそくジョギングに出かけました。いつもは海沿いのコースなんですが、今年の宿はヤラ川の近所なので、ひさしぶりにそちらへ。
大都市なのに自然は豊かだし、人間はのんびりしてるし、
1年くらいは暮らしてもいいなと思う町のひとつです(物価は、かなり高いですけどね……)。
シャワーを浴びて、歩いてアルバートパークへ。パドックに入ると、ロバート・クビサの私設応援団に遭遇しました。オーストラリア在住のポーランド人たちなんでしょうか。
ものすごく大人数が詰めかけてるように見えますが、実際は5人くらい(笑)。
そして開幕戦恒例のドライバー撮影会では、アレクサンダー・アルボンくんが緊張でカチンカチンになってポーズを取ってました。
などとパドックを歩いている時に、チャーリー・ホワイティング急死の報を知りました。すぐにFIAの某氏に、事実確認に。「正式発表まで、待ってくれ」と言うのみで、内部は相当ドタバタしてる感じでした。この時点ではFIAの広報官すら、まだチャーリーの死去を知らなかったくらいでしたしね。
正午過ぎになってようやく、FIAから正式なリリースが出ました。そして迎えたシーズン初の木曜会見。
会見が始まるまでは、ドライバーたちはなごやかに談笑してましたが、
チャーリーの思い出について語り始めると、皆沈痛な表情に。会見場はすっかり、悲しみに包まれてしまったのでした。あまりに突然の出来事過ぎて、何十年もレース現場で会い続けてきた僕らも言葉を失ってしまいました。
でもリカルドも言ってるように、「Show must go on」なんですよね。F1はチャーリー亡きあとも、続きます(後任探しには、相当苦労しそうですが)。
快晴の金曜日。いよいよ今年最初のフリー走行が始まりました。
写真だとちょっとわかりにくいですが、ここのピットかなり狭いんですよ。開幕戦でいきなりF1マシンに轢かれないように、いつも以上に気をつけないといけません。
例年より涼しい陽気で、前日まで肌寒いくらいだったのが、FP2の頃には気温22℃、路面温度44℃まで上がりました。マックス・フェルスタッペンも、さすがに暑そう。
ホンダの田辺さんはレッドブルのガレージに詰めて、ずっと走行データを凝視してました。ピエール・ガスリーから「ノーパワー」の無線が来た時は、「さすがにヒヤッとしました」と言ってましたが、単なるセンサー異常だったとのこと。他にもアルボンのクラッシュとかいろいろありましたが、まあまあ順調な初日だったのではないでしょうか。
夜8時過ぎには、山本モータースポーツ部長のサプライズ誕生祝い。トロロッソのフランツ・トスト代表やドライバーたちが駆けつけました。
さらにサプライズなプレゼントが、
アルボンがクラッシュで壊した翼端板(笑)。「僕にくれるために、事故ったの!?」と、山本部長も大受けだったのでした。