ホンダは3月15日、GT3カーで世界5レースを転戦するインターコンチネンタルGTチャレンジに、ホンダ・レーシングとしてNSX GT3エボを投入すると発表した。第2戦となる3月28~30日のカリフォルニア8時間からの参戦となる。
2019年からリヤのダウンフォース増や冷却性の向上、ターボの改良等のさまざまな改良が為されたホンダNSX GT3エボは、スーパーGT GT300クラスに3台が参戦するほか、ブランパンGTシリーズにも登場する。また、アキュラNSX GT3としてIMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップにも参戦している。
そんなNSX GT3エボが、すでに7ブランドがしのぎを削っているインターコンチネンタルGTチャレンジに参戦することになった。第1戦にあたるバサーストは終わっているが、第2戦のカリフォルニアから参戦する。北米でのデビューのためか、公開されたマシンは、まずはアキュラブランドのエンブレムをつけている。
ドライバーには、スーパーGT GT500クラスでKEIHIN NSX-GTをドライブするベルトラン・バゲット、そしてGT3カーで多くの経験をもつマリオ・ファーンバッハー、さらにホンダNSX GT3のデビュー戦となった2017年のマカオFIA GTワールドカップでステアリングを握ったランガー・バン・デル・ザンデが起用された。
「NSX-GTでGT500を戦うことに加えて、NSX GT3エボで戦うことが決まってとても興奮しているよ」というのはベルギー出身のバゲット。
「僕にとってNSX GT3を最初にドライブしたのは、地元レースだったスパ24時間だった。昨年も素晴らしいイベントだったけど、去年はプロ-アマでのエントリーだったのに対して、今年はプロでの参戦だし、レベルも高い」
「マリオもランガーも、たくさんの勝利を飾っている素晴らしいGTドライバーだ。強力でいいマッチングのラインアップだと思うよ」
今季のインターコンチネンタルGTチャレンジには、アウディ、ベントレー、BMW、フェラーリ、メルセデスAMG、ポルシェ、そしてニッサンがマニュファクチャラー登録している。これに加わるホンダが、世界のトップGT3ブランドに対しどんな戦いを展開するか楽しみなところだ。