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選果に最適?! ソフトタッチで物をつかめるロボットアームをMITが開発

2019年03月15日 21:01  Techable

Techable

写真
ロボットアームと聞くと、人間の腕を模した5本指のあるタイプを想像する人が多いのではないだろうか。しかし、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)がこのほど発表したのは、デスクランプのような形状のタイプ。

折り紙にヒントを得て先端が広がったり小さくたたまれたりするようになっていて、果物のような傷がつきやすいものや、ワインボトルのように重いものをつかめるのが特徴だ。・包み込むようにつかむ写真を見てもらえばお分かりの通り、アームの先端はカップ状になっていて、対象物の上部を包み込むようにしてつかむ。

カップ部分は、折り紙のような構造になっていて、広がった状態で物をつかみにかかり、持ち上げる前にカップ部分がたたまれることで物をカップ内に固定する。・100倍の重さまでどうやってグリップしているかというと、アームにつながるチューブでカップの中を真空状態にしているのだという。これによりしっかりと、しかしつかんだものの表面にダメージを与えることなく持ち上げたり別の場所に移したりすることができる。

しかも、アームの100倍の重さまでのものを持ち上げることができるパワフルさも備えている。

公開された映像を観ると、カップ部分をさまざまな形状にたたむことができるため、ペットボトルやリモコン、ぬいぐるみ、ハサミ、ドライバー、靴などあらゆる形のものを難なく持ち上げている。

工場などではすでに多くのロボットアームが活躍しているが、CSAILのグリッパーアームは選果などこれまで人の手でしか行えなかったようなことを代行してくれる可能性を秘めている。

MIT CSAIL