2019年F1オーストラリアGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、フリー走行1=7番手/2=11番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=13番手/2=17番手だった。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
長い冬が終わり、レースウイークエンドが再開した。メルボルンでは、できる限り多くの周回数を重ねたいので、毎年忙しい週末を過ごす。マシンが新しくなったことに加えて、新人ドライバーが加入したので、FP1ではなるべく多くの走行を行いたいと考えていた。ここは路面変化が大きく、テストアイテムから学ぶのが難しいことが多いため、それを念頭に置いて、FP1では大量のテストを行うプランは立てなかった。
アレックスはFP1でマシンとトラックになじむことを目的に走っていたが、タイヤの温度変化によるグリップ低下のレベルを過小評価し、セッション終盤にスピンを喫した。この手のコースでそういうことがあれば、簡単にウォールにヒットしてしまう。彼にピットに戻るよう指示し、マシンを徹底的にチェックした。そのため、走行時間を少し失う結果になった。
FP2も忙しいセッションで、2種類のタイヤを使ってショートランとロングランを行った。ダニーは非常にスムーズに作業を進めたが、今日我々はオプションタイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すことができなかったので、彼はもっといいタイムを出せる余地がある。アレックスは最初の計測ラップのターン11で小さなトラブルに見舞われ、フライングラップを断念しなければならなかった。その後のラップではタイヤのパフォーマンスが低下するため、アレックスの今日のタイムは本来のものではない。
中団は非常にタイトで、わずか0.2秒差でポジションが全く違ってしまう。今夜はデータを分析してマシンバランスの微調整を行うことに集中する。ロングランはそれなりによかったので、まだ週末が始まったばかりとはいえ、自分たちのペースには非常に満足している。
明日の予選でいい結果を出すためには、チームもドライバーも、最大のパフォーマンスを引き出すべくすべての要素をうまくまとめる必要がある。