MotoGP開幕戦カタールGPで、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ダニロ・ペトルッチ、ジャック・ミラーのドゥカティ・デスモセディチGPに装着されていたエアロデバイスに対して出されていた抗議は、FIMスチュワードにより却下されたが、その後、上訴され、MotoGP控訴裁判所で審議されることになった。
デスモセディチGPのスイングアーム下部につけられたエアロダクトは、ウエットコンディションの際に、フロントタイヤが巻き上げた水しぶきがリヤタイヤにかからないようにガードする目的で各メーカーのマシンに装着されているが、ドゥカティはドライのレースでも使い始めた。その目的がリヤタイヤのヒート対策ではないかと見られている。
カタールGP終了後、ドゥカティのリヤスイングアーム下部につけられたエアロダクトがレギュレーション違反なのではないかという抗議をアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ、レッドブルKTMファクトリー・レーシング、レプソル・ホンダ・チーム、チーム・スズキ・エクスターが行ったが、MotoGPスチュワードパネルは抗議を却下する決定を下した。
MotoGPスチュワードの決定に対し、抗議を訴えたチームはFIMアピールスチュワードに上訴。案件は、MotoGP控訴裁判所で審議されることになった。
MotoGP控訴裁判所は、FIM国際審判委員会に所属する3名の裁判官で構成され、近日中に当該チームの代表者たちとのあいだで公聴会を開催する。
MotoGP控訴裁判所の決定は、3月31日の第2戦アルゼンチンGP前に発表され、カタールGPの結果は、MotoGP控訴裁判所の最終決定に従うことになる。