フェラーリF1チームのセバスチャン・ベッテルは、シーズン最初の時点でフェラーリから特定のチームオーダーが出ることはなく、自身とチームメイトのシャルル・ルクレールは、それぞれ自由にレースで戦うことになると語った。
フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは今年の初め、2019年シーズン序盤戦で決断が求められる“ある種の状況”が生じた場合、ベッテルをルクレールよりも優先させると発言した。
今週末の開幕戦オーストラリアGPを控え、チームの現況に触れるなかでベッテルは、“ある種の状況”が具体的に何を指すかについては詳細な説明を避けたが、このレースウイークに何らかの優遇措置が取られることは想定していないという。
「“状況”を深堀りすることにそれほど意味はないと思う。だけど僕たちふたりが互いに自由に戦えるということについては、僕自身は明確になっていると思うし、マッティアもはっきりさせたはずだ」とベッテルは語った。
「シャルルは自分自身とチームのためにベストを尽くすだろう。僕も同じで、自分自身とチームのためにベストを尽くすつもりでいる」
「結局僕たちはフェラーリのために戦っている。それはつまり過去数年間の取り組みと同様に、フェラーリを以前いたポジションにまで戻すべく努力する、ということなんだ」
「それが一番の優先事項だ。それ以外のことについては、シーズンもこの先かなり長いわけだから、特定のシナリオを今の段階で議論してみてもあまり意味がないと思っている」
同じ件についてルクレールは、仮に自分がチームオーダーに従わなくてはいけない状況になれば、全面的に応じるつもりだと語った。
「当然、僕はチームの決断ということについては十分に理解している」とルクレール。
「どのチームであれ、ふたりが完全に並んでいる状況では1番手と2番手を決めなければいけなくなる」
「だけど僕の側からすれば、状況をひっくり返すことも仕事だと思っている。簡単なことではないし、学ぶべきことも多いけれど、挑戦するつもりだよ」