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Kis-My-Ft2 玉森裕太はいつも新鮮な魅力を発信するーー29歳の誕生日を前に近年の活躍を振り返る

2019年03月15日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Kis-My-Ft2の玉森裕太が、3月17日に29歳の誕生日を迎える。20代のラストイヤーは、これまでにも増して、充実した1年になりそうだ。


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 3月17日の誕生日当日から『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)の2時間半スペシャルに、ソロでゲスト出演。さらに、翌日にはKis-My-Ft2として『帰れマンデー見っけ隊!!&10万円でできるかな 合体3時間スペシャル』(テレビ朝日系)に、そして3月21日には『CDTVスペシャル!卒業ソング音楽祭 2019』(TBS系)に、それぞれ出演する。


 そして、4月から『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)の新MCに就任することを受けて、3月31日には『ザ少年倶楽部プレミアム STARRING Kis-My-Ft2 完全ガイドスペシャル 』が放送される。2月からスタートした冠配信番組『キスマイどきどきーん!』(dTV)も快調で、『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)をはじめとした人気レギュラー番組も、もちろん健在だ。


 また、4月24日には8枚目のオリジナルアルバム『FREE HUGS!』をリリース。5月6日からは最新アルバムを引っさげて東京、埼玉、愛知、福岡、大阪を巡るドームツアーの開催。加えて、5月31には東野圭吾の同名小説を原作にした主演映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の全国公開……。この数カ月を見ただけでも、バラエティタレント、アイドル歌手、俳優と、何足ものわらじを履き分けて走り抜けていくことになる。


 玉森の魅力はその甘いルックスもさることながら、常に私たちの心をザワつかせる何かを持っているからではないか。一見すると、飄々としていてクールな印象がある玉森だが、勝負の場になると驚くほどアツい一面を覗かせる。いつもアンニュイな雰囲気を漂わせているが、過酷なバラエティロケでは最後までやり遂げるガッツを見せる。見るたびに、玉森という人は、そのイメージの輪郭がゆらゆらとしていて固まらない。


 シャイなように見えて、ドキッとするようなエロティックな演技もサラリとこなしたり。人懐っこく笑ったかと思えば、スッと遠くを見つめたり。何事もないような顔をしながら、とんでもない過密スケジュールをこなしていたり。2枚目キャラかと思いきや、ラジオでは無茶振りの大喜利に挑戦したり。メンバーの宮田俊哉にツンツンした態度を取ったと思えば、コンサート後に一緒にシャワーを浴びるのだと明かしたり……そんな掴みきれないところに、私たちも心を揺さぶられるのだろう。


 次は、どんな顔を見せてくれるのか。彼の活躍を見届けるのは、そんな宝探しの旅に近い。特に近年、出演してきたドラマや映画では多くの発見があった。本人もインタビューで「『リバース』での経験が大きかった」と話しているように、2017年放送の湊かなえ原作×藤原竜也主演のドラマ『リバース』(TBS系)は、玉森にとって転機となった作品だ。誠実でありたいと願いながらも、どこかで心に影を落とす高校教師・浅見康介を雰囲気たっぷりにに演じた。もともと掴みどころのない玉森とミステリーの相性の良さも手伝って、自然な演技に磨きがかかった印象だ。


 そういった意味でも、最新作『パラレルワールド・ラブストーリー』にも大きな期待が高まる。先駆けて公開された予告映像では、『キスブサ』で鍛えられた恋人との仲睦まじいキスシーンから、『リバース』を彷彿とさせる大きな謎を前にした困惑と絶望の表情、そして舞台『DREAM BOYS』シリーズのような友情と葛藤にもがく姿などが映し出され、玉森がこれまで培ってきたものがギュッと凝縮されているかのような仕上がりに。108分の映画を見終えた先に待っているのは、また新しい玉森との出会い、そんな予感がする。いつも新鮮な魅力を発信してくれる玉森が、一体どこまで突き進んでくれるのか。そのザワめきを楽しみながら、この1年間の彼の歩みを見守りたい。(文=佐藤結衣)