F1界でもっとも注目を浴びていたフェラーリから、今年、中堅チームのアルファロメオF1(旧ザウバー)に移籍したキミ・ライコネン。ガードの堅いフェラーリから変わって、アルファロメオF1でのライコネンはどんな様子なのか。木曜日のライコネンの囲みインタビューに突入した。
開幕戦での最初のメディア取材ということもあり、わずか15分の取材の間に各テレビ局が五月雨式にライコネンに質問。テレビ局優先のため、一般誌やウェブメディアはその隙間を縫って聞くことしかできなかったが、その取材の一部をお届けする。
──あなたはミハエル・シューマッハーに次いで、最速ラップ獲得数のレコードホルダーです。今回、最速ラップに1ポイントがつくことになりましたが、それについては?
ライコネン:どうかなあ。特にそれでレースが変わることは、ないんじゃないかな。
──今季は空力とタイヤが変わりましたが、そのどちらのインパクトが大きそうですか。
ライコネン:わからないね。テストを全部フォローしてたわけじゃないし。実際にレースがより面白くなるかどうかも、走ってみないとわからないね。そうなることを、僕もファンも望んでるのは確かだけど。でもタイヤの変化は、今のところあまり感じてないね。
──チャーリー・ホワイティングの死去について、コメントを下さい。
ライコネン:言うまでもなく、とても悲しい気持ちだ。彼はいつもF1のことを考えて、全力で行動していた。ドライバーの言うことにも、しっかり耳を傾けてくれていたしね。かけがえのない人材を失ったという思いだよ。
──スイスの好きなところはどこでしょう?
ライコネン:旅行ばかりしているから、まだしっかりスイスの良さをわかってないんだけどアルファロメオのファクトリーに近いのは便利だね。しょっ中、ファクトリーに通っているよ。
──逆に嫌いなところは?
ライコネン:今のところは特にないね。
昨年以上とも言える、ライコネンらしいリラックスしたコメント。フェラーリ時代とはいえ、この2年、開幕戦オーストラリアGPでのライコネンは決勝4位、3位と勝ちも見えるレースぶりで、比較的好成績を残している得意サーキット。ライコネンのアルファロメオF1での初めてのリザルトは、果たしてどうなるか。