スイスの高級時計ブランド『CVSTOS(クストス)』は3月14日、2019年のスーパーGTを戦うレーシングスポーツブランド『ARTA』とのパートナーシップ締結を発表した。あわせてチームが走らせるNSXのカラーリングも公開されている。
クストスは高級機械式時計の聖地とも呼べるスイスで2005年に誕生したブランド。スクエア型のフェイスが特徴的な腕時計を数多く展開している。ちなみにブランド名のクストスは“守護神”を意味するラテン語。
このクストスはモータースポーツ活動にも積極的で、2018年はスーパーGT GT300クラスでチャンピオンを獲得したLEON RACINGをスポンサード。また富士スピードウェイのポディウム下にもブランドロゴが掲げられている。
そんなクストスは2019年、ARTAの新スポンサーに就任することで株式会社オートバックスセブンと合意。GT500を戦うARTA NSX-GT、GT300を戦うARTA NSX GT3をサポートしていくことになった。
今回のパートナーシップはスポンサードだけには留まらないといい、「レーシングスポーツブランド『ARTA』としての今後のブランディングにおいて、強固なパートナーシップに基づいた包括的な契約内容」になっているとのこと。
この発表にあわせ、2019年のマシンカラーリングも明かされた。これまでは鮮やかなオレンジカラーが特徴的だったARTAのマシンだが、今季は“弾丸”をテーマにグラデーションが使われ、よりスタイリッシュな印象になっている。
野尻智紀と伊沢拓也のコンビで戦うGT500のNSX-GTは、オレンジを基調としながらもリヤ部分にブラックのグラデーションがかけられたデザインに。ボディにはラメも散りばめられるという。
高木真一、福住仁嶺のふたりで挑むGT300のNSX GT3は、鈴鹿メーカーテストでも見られたように、ブラックを基調とするカラーリング。こちらは「黒い弾丸」がテーマだ。
コクピット付近から車体後方にかけてオレンジのグラデーションカラーがあしらわれており、力強さを感じさせる。デザインのモチーフは「速さによる摩擦で起きたオレンジ色の火花を纏って疾走」している姿とのこと。
そのほか、レーシングスーツやメカニックスーツについてもデザインを刷新。レーシングスーツは白を基調に「チームの中でも孤高であるドライバーだけが持ち得る存在感を表現」したという。
メカニックスーツはレッドをベースカラーにロゴを白抜きで表現。チームの一体感を華やかに演出している。
ARTAの鈴木亜久里総監督は「リブランディング元年となる昨年、『レーシングスポーツブランド』へと進化したARTAはチーム全体で4勝と、大きな成果を挙げました」とコメントしている。
「チーム結成から22年目となる今年は、ARTAリブランディング第2章であり、レーシングマシン、レーシングスーツ、メカニックスーツ、ピットのデザインの刷新は、その始まりです」
「今年こそはWシリーズチャンピオンとなり、真の意味でARTAのリブランディング元年をスタートさせます」
2018年は両クラスとも安定した強さを発揮し、シーズン2勝ずつを挙げたARTA。カラーリングを一新して臨む2019年もその強さを発揮する1年となりそうだ。