スクーデリア・トロロッソのアレクサンダー・アルボンは、2019年開幕戦オーストラリアGPでF1にデビューする。
プレシーズンテストで489周を走りこんだアルボンは、タイムでも総合で6番手といい位置につけて、デビュー戦前の走行を締めくくった。
「バルセロナでのテストセッションを終えてからずっと、メルボルンでF1デビューを迎える日を楽しみにしているんだ」とアルボンは語った。
「テストが始まる前は、少し緊張もあったし、マシンについて理解するのに時間がかからないだろうかとか、すぐに快適に乗れるのかといったことを考えていた。でも、僕が担当した4日間のテストに、トロロッソも僕自身も満足していいと思っている」
「今回初めてF1マシンに乗ってみて、強い印象を受けた。実際に走ってみるまでは、どれだけ速いのかは決して分からない。それまでに乗ったどのマシンともレベルが全く違うのだから。かなりトレーニングをして臨んだにもかかわらず、初日には首の筋肉が少し痛んだ。でも周回を重ねていくうちに、身体が適応し、問題なくなっていった」
「2日目には、このマシンで速く走るには何をすればいいかが分かり始めてきた。テスト最終日になると、快適にプッシュできるようになってきた。でもまだまだこれからだよ」
「チームからは本当によく助けてもらった。トロロッソはルーキードライバーを育てるのに慣れているからね。彼らはとてもオープンで、ルーキーが何に苦労するかを知っている。レースエンジニアやデータエンジニアたちとの作業も比較的スムーズだった。彼らのおかげですぐに慣れることができた」
「アルバートパークはシミュレーターでしか走ったことがない。とてもバンピーなコースだから、バンプと縁石をよく把握することが大事だ。速く走るためには、どういうラインをとるかを正確に知る必要があるからね」
「このサーキットは普段は使われていないから、FP1から予選への路面の変化にも慣れる必要がある。たとえば予選など、レースウイークエンド中の流れの速さにも慣れなければならない。だからテスト最終日にそのシミュレーションができてよかった。メルボルンでは、その経験を生かして、うまく適応していきたい」