メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、6年連続となるコンストラクターズ選手権のタイトル獲得を目指しており、チームは限界まプッシュすることになると話した。
2018年、メルセデスは最大のライバルであるフェラーリから挑戦を受けた。しかしシーズン後半にはそのプレッシャーからも解放され、ルイス・ハミルトンがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を破って5度目のドライバーズタイトルを獲得し、チームも5年連続となるコンストラクターズタイトルを掴んだ。
だが2019年のプレシーズンテストではフェラーリが速さとパフォーマンスを示し、今週末の開幕戦オーストラリアGPでは、フェラーリが再びメルセデスにとって厄介な相手になると見られている。
開幕戦に向けてウォルフは、次のように語った。
「とうとうレースの時だ。ブラックリーとブリックスワースで働く全員が、新しいマシンに対して多大な努力と献身をしてきた。メルボルンでようやくこのマシンが戦うことにとても興奮している」
「2018年はトップにのぼり詰める為に全力を尽くさなければならなかった。これまでに学んだことから言えるのは、2019年はそれ以上によりタフなシーズンになりそうだということだ」
「それゆえ我々も、自分たち自身を限界までプッシュするつもりだ」
プレシーズンテストでは、メルセデスの2019年型マシン『W10』はフェラーリの新マシン『SF90』に対して遅れをとっていたように見受けられた。しかしウォルフは、シーズンを通した一貫性と、マシンを開発し適応していく能力によって、誰が最終的にトップにのぼり詰めるのかが決まると主張した。
「バルセロナ(プレシーズンテスト)でのパフォーマンスから判断すると、我々はメルボルンで相応の戦いをすることになるだろう」
「しかしF1シーズンというのは、ただ『誰が最速なのか』ということではない。2019年に導入される新しいレギュレーションの下で、新規則や新しいタイヤといった、シーズン中に使いこなさなければならない全てのものに対して、誰が最もまく適応できるのか、ということだ」
「いちばんうまくそれらに適応し、機敏なチームが2019年のトップチームとなるだろう」
「我々は過去に、速くて柔軟性を持ち合わせていること、そして自分たちに降りかかるあらゆる思いがけない出来事にも対処できるということを示している」
「戦いの準備はできている。F1の新しいシーズンのクレイジーな“ジェットコースター”を楽しみにしている」