スクーデリア・フェラーリは、2019年F1開幕戦オーストラリアGPでは、チーム創設90周年を記念したマシンカラーリングを使用することを発表した。フェラーリはプレシーズンテストで使用していたメインスポンサーのフィリップモリス・インターナショナル(PMI)のプロジェクト名「Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)」のロゴをオーストラリアでは外すことを明らかにしていた。
PMIのプロジェクト名をアピールすることは、たばこのPRにつながり、たばこ広告を禁止する法律に違反することになるとの見方もなされ、オーストラリアの保健省が調査を行っていた。これを受ける形で、フェラーリはチーム名から「ミッション・ウィノウ」を外し、オーストラリアではマシンやレーシングスーツからもロゴを削除することを、先週明らかにしていた。
その際、フェラーリCEOのルイ・カミレリは、開幕戦では「ファンを驚かせるような」カラーリングを採用すると発言した。
12日、フェラーリは開幕戦仕様として、「Mission Winnow」のロゴの代わりに「90 years」の文字が入ったマシンカラーリングを発表した。
「フェラーリは、創立90周年を祝い、SF90というマシン名を採用したが、メルボルンではより明白な形でこの歴史を祝うことを決めた」とチームはコメントしている。
「オーストラリアGPの週末、SF90のカラーリング、ドライバーのレーススーツ、チームの設備の一部に、スクーデリアの90周年を祝うロゴを飾る」
フェラーリは2019年を通して、90周年を祝う催しを行う予定だということだ。
今回のマシンカラーリングは1戦のみのもので、次のバーレーンGPには「Mission Winnow」のロゴが復活するものと考えられている。