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オダギリジョー監督映画『ある船頭の話』ヒロイン役に川島鈴遥

2019年03月12日 12:10  CINRA.NET

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左からオダギリジョー、川島鈴遥、クリストファー・ドイル ©2019「ある船頭の話」製作委員会
9月から公開されるオダギリジョーの長編初監督映画『ある船頭の話』のヒロイン役が発表された。

オダギリジョーが自身で長年温めてきたオリジナル脚本を映画化する同作は、橋の建設が進む山村で川岸の小屋に住み、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送る船頭・トイチが主人公。ある日1人の少女が現れ、トイチは身寄りのない彼女と暮らし始めるが、そのことがトイチの人生を少しずつ狂わせていく、あらすじだ。トイチ役を柄本明、村人の源三役を村上虹郎が演じる。撮影監督はクリストファー・ドイル。衣装デザインはワダエミ、音楽はティグラン・ハマシアンが手掛ける。

ヒロイン役に起用されたのは、100人を超えるオーディションで選出された2002年生まれの川島鈴遥。川島はトイチの前に現れる傷ついた謎の少女を演じる。

川島についてオダギリ監督は「『自分と似ているなぁ』というのが、彼女を選んだ理由のひとつだったと思います。ざっくり言うと、同じようなタイプの俳優です。そんな彼女に、僕が学んだ演技法を数ヶ月かけて詰め込みました。今や僕なんかよりずっといい俳優になっちゃっています(笑)」と語る。

川島は同作への参加について「この役が決まった時、初めは本当にびっくりして実感が湧きませんでした。撮影に向けての演技レッスンでオダギリ監督に初めてお会いした時に、これは現実なんだとオーディションに受かった事を実感し、同時に不安と緊張を抱きました。その気持ちの中で自分の演技をすることに必死だったので、上手くいかないことや悩むこともたくさんありました。それでも、オダギリ監督を始め柄本さんなど沢山の大先輩の方々に支えてもらい、体当たりのつもりで撮影に挑みました。どんなお芝居もみなさんが受け止めてくださるので、これでいいんだと安心して演じることができました。そして、今改めて幸せで贅沢な時間だった事に感謝しています」とコメントしている。