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レッドブル代表「ハミルトンと交換でもフェルスタッペンは手放さない」。能力は互角、今後のタイトルバトルに期待

2019年03月12日 10:01  AUTOSPORT web

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F1マシンのデモランイベント「Red Bull Showrun Tokyo」で日本を訪れたマックス・フェルスタッペン
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、5度のF1王者ルイス・ハミルトンと交換すると言われても、マックス・フェルスタッペンを渡すつもりはないと断言した。

 2012年にハミルトンがレッドブルとの契約を望んだことがあったと言われているが、その際にホーナーはセバスチャン・ベッテルを優先し、ハミルトン獲得には動かなかった。いまやハミルトンはタイトルを5回獲得し、現役最強ドライバーとの評価を受けているが、レッドブルは21歳のフェルスタッペンがハミルトンと同等の力を持っていると確信しており、ハミルトンとの交換であってもフェルスタッペンを手放す気はないと、ホーナーは述べている。

「それについてはノーだ」とホーナーはDaily Mailのインタビューにおいて語った。

「マックスはまさに未来なのだ。現在21歳で、いま進化の過程にある。彼もルイスも素晴らしいドライバーだ。ルイスは史上最高のドライバーのひとりと言っていいだろう」

「マックスは、F1で何度か優勝はしているが、まだタイトル争いをした経験はない。だが、多才な能力、レースのテクニック、速さという点では、マックスはルイスに引けを取らない」

「(2018年)シーズン後半に、ハミルトンに次いでポイントを多く稼いだのはマックスだった。つまり彼が素晴らしい走りをしていたことは明らかだ。(エステバン・)オコンとの一件で、レース後に感情を爆発させた時、一部から批判を受けた。だが、少なくとも彼に情熱があることは間違いない。だからこそ、彼にはこれほど多くのファンがいる。面白味のない人物など求められていないのだ」

■「メルセデス、フェラーリ、レッドブルが三つ巴になって戦うシーズンを期待」とホーナー代表

 レッドブルは2019年にパワーユニット(PU/エンジン)をホンダに変更し、新たなスタートを切る。プレシーズンテストで好感触を得て、チームの雰囲気はポジティブであるとホーナーは語る。

「チーム全体が、この数年よりも高い競争力を発揮できるだろうという前向きな感触を持っている」とホーナー。

「(開幕戦の)メルボルンは(特殊なサーキットであるため)意外な結果が出る場所なので、3戦を戦った後で、皆の立ち位置が明らかになってくるだろう」

「(メルセデスの)ルイス、(フェラーリの)セバスチャン、マックスが三つ巴になって戦い、若手が後方からチャレンジしてくるような展開になれば完璧だ」

「21戦にわたるシーズンの最終戦アブダビGPが開催される12月最初の週まで、どのチームが最も効率的に開発を続けていけるかが鍵になるかもしれない。そういうシーズンになれば素晴らしい。フェラーリは序盤からプッシュしていくだろうが、さほど遠くない位置に我々がいることを期待している」