FIAは11日、2019年シーズンに向けてF1のポイントシステムを変更し、決勝中にファステストラップを記録したドライバーおよびチームに1ポイントを与えることを発表した。ただし、そのドライバーがトップ10以上の順位を獲得することが条件になる。
7日に開催されたFIA世界モータースポーツ評議会会合において、2019年F1スポーティングレギュレーションにこの変更を加えることが承認された。その後、11日にF1ストラテジーグループおよびF1コミッションの電子投票においても全会一致で賛成の意志が示された。これにより、この規則が今週末のF1開幕戦オーストラリアGPから導入されることが決定した。
ファステストラップへのボーナスポイントを獲得できるのは、トップ10以上のドライバーのみであり、11位以下に終わった場合は1ポイントは加算されない。
このシステムによって、入賞圏内の争い、あるいはトップ10直下の争いが、レース終盤まで盛り上がることが期待されている。
今回のレギュレーション変更により、2019年シーズンのF1では昨年までよりも21ポイント多く配分される可能性があり、これが最終的なポイントランキングに影響を及ぼすかもしれない。2018年にはメルセデスのバルテリ・ボッタスが、最多7回のファステストラップを記録した。
F1におけるファステストラップポイント制度は、1950年から1959年までも存在していた。