マイボイスコムは3月8日、パチンコに関する調査結果を発表した。調査は今年2月上旬に実施。1万436件の回答が集まった。
調査によると、現在パチンコをしている人は7.7%と減少傾向にあることがわかった。パチンコをやったことがないと答えた人は46.7%と年々増加していて、「日本人のパチンコ離れ」が浮き彫りになった。パチスロに関しては、現在している人は前回調査時と同じ5.1%。一度もやったことがない人は70.8%と、前回調査時とあまり変わらなかった。
「女子だけの店やタバコ禁止になれば行くかもしれない」(47歳女性)
パチンコ・パチスロのどちらかを現在やっている人は約9%。パチンコ店利用頻度は「週に1~2回程度」、「月に1~2回程度」がそれぞれ3割強でボリュームゾーンになっている。週1~2回以上の利用者は5割弱で、女性に比べ男性の利用頻度が高い傾向がある。パチンコ・パチスロいずれかを行う人の1回あたり使用金額は、「1万円まで」が7割弱で最多だった。
現在どちらも利用している人からは、
「フリードリンクサービスなど実施してもらいたい」(27歳男性)
「1時間500円で打ちっぱなしなどができるような店舗あれば行ってみたい。出玉があっても換金できず時間で遊ぶようなホール希望」(38歳男性)
と、さらなるサービス拡充を求める声が出ている。どちらも利用したことのない人からは、
「マッサージチェアーに座りながらリモコンで操作できる機械が有るといい」(65歳男性)
「女子だけの店やタバコ禁止になれば行くかもしれません」(47歳女性)
「パチンコは目立たないように地下に作ってほしい」(32歳女性)
などの意見が出ていた。
2ちゃんねるでは、調査結果を受けてスレッドが立った。利用者の減少を喜ぶ人がいる一方で、「ソシャゲに変わっただけだろ」「昔パチンコやってた奴等は今は競馬やソシャゲやってるよ」と、他の娯楽に流れただけだと指摘する人も少なくない。
遊技人口は1994年ピークに900万人にまで減少
利用者の減少に伴い、パチンコ業界では不振が続いている。昨年11月に帝国データバンクが発表した調査によると、昨年1月から10月にかけてのパチンコホールの倒産は23件だった。これは、前年比2.4倍増と急増した2017年の同じ時期と同件数だ。
レジャー白書によると、パチンコの遊技人口は1994年の2930万人をピークに減少している。2013年には1000万人台を割り込み970万人になり、2017年は900万人にまで減少している。
内閣府のギャンブル等依存症対策推進本部は6日に開かれた会議で、「ギャンブル等依存症対策推進計画」案について検討した。パチンコ業界には2019年度から、施設・営業所内のATM撤去、自己申告プログラムの周知徹底・本人同意のない家族申告による入店制限の導入などを求めるとしている。