ドリフト界トップドライバーのひとりである斎藤太吾が2019年のD1グランプリに発売前のスポーツカー『トヨタGRスープラ』で参戦すると発表した。
日本では2019年春に発売が予定されている最新スポーツカーのGRスープラ。すでに2020年のスーパーGT GT500クラス投入が発表されているほか、レーシングコンセプト、GT4コンセプトといったレース参戦を見据えたコンセプトモデルが複数発表されている。
またアメリカではNASCARエクスフィニティシリーズに参戦しており、すでに勝利も挙げるなど活躍を残しているモデルだ。
そんなGRスープラがドリフト競技にも進出する。発売前のマシンがドリフト競技に参戦するのは異例のこと。ステアリングを握るのは2度のD1王者で、これまでシボレー・コルベットやランボルギーニ・ムルシエラゴなどをドリフト仕様にモディファイしてきた斎藤だ。
ドリフト競技参戦用のGRスープラは、最高出力800馬力を発する直列6気筒3,352ccターボエンジンを搭載。足回りはHKSのDaigo specで固められた。ベース車自体の発表から日が浅いこともあり、車両開発、製作にかかった日数はわずか42日間という短さだったという。
「おそらく世界で初めてスープラをドリ車(ドリフト車)に改造させてもらえて素直にうれしいです」と斎藤。
「新車を改造する楽しみは毎回そうですが、初心に戻る気持ちになるので気合いが入ります。去年までのアメ車に比べてホイールベースが短かったりボディ全体がコンパクトな分、よりキレのある走りも可能ですし、パワフルな走行も可能で、クルマを自由自在にコントロールできそうです」
「追走はしていないので、どこまでメリハリかつ攻める走りができるのかまだ分かりませんが、今から楽しみです」
このドリフト仕様のGRスープラは、3月23~24日に東京・お台場で行われるD1グランプリのエキシビション『MONSTER ENERGY presents D1GP ALL STAR SHOOT-OUT』で初披露される。
また斎藤はD1グランプリに加え、2019年9月7日に開催されるケン・ブロック主催の『GYMKHANA GRiD 2019』への出場も明らかにした。