いまや一社で定年まで働く終身雇用モデルが崩れ、転職者が増えている。不満を抱きながら働き続けるくらいなら新しい職場に移るのも手だが、必ずしも良い結果をもたらすとは限らない。キャリコネニュース読者から寄せられた転職失敗エピソードを紹介する。
30代男性は過去の勤務先を「求人内容がそもそも嘘偽りだらけ」と批判している。男性は適正を無視された職場に配属され、
「体力、時間、メンタル全てをもっていかれた」
と振り返る。またクリエイティブ職の40代男性も「入社前に提示された条件を反故にされた」といい、求人内容と実際の業務が違う「求人詐欺」が目立った。
「転職サイトに記載された情報はほとんどが嘘っぱちであることに気付かされた」
現在、管理・事務職の40代男性は、転職によって「年収が4分の1に減った」と嘆く。入社直前に勤務先から「給料を16分割で」と言われた。「社員にボーナスを出さなかったことはない」と言われたものの、初年度からボーナスの支給はなし。
周りに聞くと、「ここ数年は出ていない」と口を揃えたという。男性は貯蓄を切り崩しながら生活し、経済的な不安から家庭内の雰囲気は悪化。残金が少なくなり再度転職した。男性は「今は無事に生活できている」というが、
「再びお金を貯めるのには時がいる。時間と金の無駄な転職をしてしまった」
と悔やんでいる。
営業として働く20代男性は、転職サイトに書かれていた「残業が少ない」の言葉を信じて転職を決めた。しかし入社後に男性を待っていたのは、月間60時間のサービス残業だった。いくら残業しても手当の支給はなく、
「転職サイトに記載された情報はほとんどが嘘っぱちであることに気付かされた」
と不満を漏らす。
正社員募集のはずが契約社員として働く男性「売上が上がってきたのに、給与ダウン」
クリエイティブ職の50代男性は、求人サイトの正社員募集欄を見て、給与・待遇面の良さに魅力を感じて転職。転職後、企業の業績を伸ばしたものの、ワンマンな経営者は男性が過去の勤務先で犯した失敗を指摘。
男性の働きを評価せず、正社員募集のはずがいつまでも契約社員として時給労働している。さらに
「会社の売上が上がってきたのに、給与ダウンを言い渡されました」
という。
技術職に従事する30代男性は、子会社に転職した。しかし、「親会社からのスパイが来た」「会議には出さない。君の仕事はない」「親会社のメンバーとは話をするな」などと影口を叩かれ、「3年間社内ニートで過ごしました」と胸中を吐露した。
ほかには、
「部内の人員構成が変わり、人間関係が悪化した」(30代男性、営業職)
「基本給の中に各種手当が入っていた 従って給料が安かった」(40代女性、販売・サービス)
などの体験談が寄せられた。