当時22歳の若きルイス・ハミルトンがF1レースデビューを飾ったのは、それほど昔のことには思えない。だがそれは2007年のことだ。ハミルトンは現在34歳で、F1で13年目のシーズン目を迎える。しかしハミルトンはF1の最年長ドライバーではない。彼は2番目に年長のドライバーにすぎないのだ。
「僕は誰よりも若く見えるから、気にしないよ」と現在の年齢について笑いながらハミルトンは話した。
2019年シーズンはアルファロメオに移籍したキミ・ライコネンは現在39歳で、今年の10月17日には40歳の誕生日を迎える。ライコネンとアルファロメオとの契約期間は2年であることから、彼は41歳になってもF1でレースを続けることになる。
優勝できるマシンを持てるからではなく、単にレースを続けたいからという理由で、ハミルトンは自身もライコネンと同じことをすると考えられるだろうか?
「今はそうなるとは思わないけれど、絶対ということは言えないね」とハミルトンは答えた。
「キミのことはいつも尊敬している。このことを秘密にしたことはないけれど、僕はドライバーとして彼のことが好きだし、憧れのドライバーのひとりだ。前からずっとね」
「F1のなかでも僕が一番好きな人物のひとりだよ。フェラーリは本当に貴重な財産を失ったと思うね。彼のような財産を放出するなんて、僕には理由が分からない。昨年ポールポジションを取り、1度優勝を飾った素晴らしい走行をするドライバーが、レースを続けたいと思う。僕の考えでは、なぜ彼をやめさせるのか分からないよ」
いっぽう、2019年最年少ドライバーはランド・ノリスの19歳だ。ノリスはマクラーレンからF1デビューを飾る。2007年にルイス・ハミルトンがF1デビューした時と同じチームだ。
2019年シーズンで2番目に若いドライバーは20歳のルーキーのジョージ・ラッセルと、同じく20歳のランス・ストロールだ。もしかすると今から13年後には、このなかの誰かがF1における最年長のドライバーになるかもしれない。