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プー・ルイがYouTuberとして音楽チャンネル『BYS Music』開設 ポイントは新規クリエイター?

2019年03月10日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 プー・ルイが、2月21日にYouTubeチャンネル『BYS Music』を開設した。


(参考:BiS卒業後のプー・ルイ、YouTuber界に新風起こす? アイドル時代から共通する精神


 『BYS Music』は、昨年3月に開設したチャンネル『新生YouTuber研究会BYS』の登録者数が5万人を突破した記念として開設されたもの。音楽をメインに「パロディ曲」や「歌ってみた」「1人ラジオ」などをアップしていくという。プー・ルイのほかにも、ヒカキン、はじめしゃちょー、水溜りボンド、フィッシャーズなど多くのトップユーチューバーも複数のチャンネルにて、メインとは趣向の異なる動画をアップしている。そういった例を鑑みると、ユーチューバーとして至って自然な流れと言えるだろう。


 開設と同時にアップされたのは、プー・ルイが所属していたBiSの代表曲「primal.」っぽい曲「primally.」。のどちんこ、誹謗中傷のコメント、画質の粗い幼少期のビデオ……年齢制限付きのオリジナル映像をパロディにしている。


 ここで注目したいのが、MV制作にはメインチャンネルとは異なるクリエイターが関わっていることや、プー・ルイが初めて挑戦したという点だ。動画の説明欄にあるプー・ルイのコメントによれば、撮影はiPhoneで、かかった費用は「VHS cam(360円)」「プールイ顔印刷(80円)」の合計440円。映像編集には、バーチャルユーチューバー・顔川ルイ、改めヨシナガが協力、作詞/作曲は楽曲公募からプー・ルイが選考したうめPが担当した。歌詞だけでなく、メロディーラインやギターの鳴りも極めて“っぽい”アレンジだ。


 「週に1回くらいの更新」という宣言通り、2月27日に公開されたのが西野カナ「会いたくて 会いたくて」っぽい曲「プルプル」。西野カナの活動休止に合わせて制作された同曲は、プー・ルイにとって思い入れのある「会いたくて 会いたくて」を選曲してパロディにした。前回同様に低コストで撮影し、作曲にはヨシナガの知り合いだというTeam 10 Goodを迎え、作詞はプー・ルイとの共作で制作。アダルトな歌詞含めプー・ルイ節が炸裂している動画だ。コメントには「トリセツっぽい曲も平行で制作中」とプー・ルイが書き込んでおり、近日のアップが期待される。


 現在、プー・ルイは『新生YouTuber研究会BYS』を月、水、土に、「BYS Music」を不定期に更新している。アイドル活動から一貫した破天荒な動画は、およそ1年で160を超えた。彼女のヒット動画には、いずれもチャンネルBANすれすれの色が出てしまっているものの、Maison book girlのコショージメグミ、ソロとして活動しているテンテンコ、BILLIE IDLE®からファーストサマーウイカやヒラノノゾミといった元BiSメンバーをメインに様々なゲストが登場しているのはファンとして嬉しい部分。プー・ルイの交友関係が成せる技だ。


 また、『新生YouTuber研究会BYS』を始めたばかりの頃は、プー・ルイの初々しい編集が印象的だったものの、今となっては慣れた手つきで映像編集に取り組んでいる。さらに昔のバイト先で知り合ったヨシナガや、高校からの数少ない友達・まとしーが企画/編集に参加。親しみやすいチャンネルとして特色も出てきた。まだ『BYS Music」はチャンネルとしてスタートしたばかりであるが、メインチャンネルとは異なったクリエイターによって、色味が形成されていくのだろう。時には、2つのチャンネルの色が混じり合うこともあるのかもしれない。


(向原康太)