トロロッソ・ホンダの新人アレクサンダー・アルボンは、プレシーズンテストでの新車『STR14』には「悪い意味での驚き」がなかったことが分かり、マシンに満足していると語った。
22歳のアルボンはバルセロナで多くの周回を重ね、新しい環境と今季のF1のライバルたちに馴染むため、実り多く厳しい試練を楽しんだ。
アルボンが見た限り、チームはあらゆる面で優れたレースカーを作り上げてきたという。
「僕たちはマシンに満足していて、悪い意味での驚きはなかった」とアルボンは語った。
「高速、低速、中速と、どのスピードでもマシンは大体一貫性があった。悪い意味での驚きがなかったから、本当に信頼できるよ」
「僕たちが具体的にターゲットとしている領域はないけれど、マシンを微調整する必要はある」
アルボンは『STR14』での公式走行の1周目にスピンを喫してグラベルにはまっているが、幸い大事には至らない程度の不運となった。その後、彼は熱心に仕事に取り組み、2週間のテストの間に走行距離を稼いでいる。彼は最終的には経験豊富なチームメイトで、F1に復帰したダニール・クビアトにも勝るペースを見せた。
「安定していたよ」とアルボンは付け加えた。
「正直に言うと猛スピードで準備をしていたから、テスト初日には、すでに良いベースラインができあがっていたのだと思う」
「それからいろいろなことを試し、僕たちにとって何が有効かを確認してきた」
アルボンが2019年のF1のグリッドにつくことが決まったのは、かなり後のことだ。彼は当初、ニッサンe.ダムスからフォームラEに出場する予定となっていた。
しかしながら昨年のF2選手権での彼の実績がレッドブルのヘルムート・マルコの目に留まり、それからのことはすでに報道されている通りだ。
「まだ本当に信じられない。メルボルンに行くまでは実感が湧かないだろうね。簡単なサーキットではないから少し圧倒されるかもしれないけど、ワクワクしているよ!」と、アルボンはメルボルンでのF1デビュー戦を見据えて語った。