ドリフト世界一を決める『FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ(FIA IDC)』の2019年大会が、11月29日~12月1日に筑波サーキットで開催されることになった。
日本発祥の競技、ドリフトの頂点を極めるインターコンチネンタル・ドリフティングカップ。2017年に初開催され、2019年で3度目の開催を迎える。
過去2回は東京・お台場の特設会場を舞台に日本やアメリカ、ロシアなど世界各国から集まったドライバーたちが腕を競い、2017年の第1回大会では川畑真人が、2018年の第2回大会ではロシア出身のゲオルギィ・チフチャンがチャンピオンに輝いた。
2019年大会に関しては、2020年に控える東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた準備が行われる関係で、お台場の特設会場は利用できない。そこで新たな開催地に選ばれたのが筑波サーキットだ。
茨城県下妻市にある筑波サーキットはタイムアタックの聖地と言われるサーキット。ドリフト競技では国内最高峰のD1グランプリが開催されている。
過去2年、インターコンチネンタル・ドリフティングカップでレースディレクターを務め、2019年はIAドリフティングコミッションのプレジデントに就任した飯田章は「FIA IDCは驚異的なスピードで毎年成長しており、お台場の特設コースでは物足りなさを感じ始めていました」と、開催地変更を歓迎する。
「今回は3度目ということもあり、サーキットで開催する最適なタイミングだと考えています。筑波サーキットはこれまでに比べてコースが長く、より高速で迫力のあるドリフトを楽しむことができると思います」
イベントを主催するサンプロスの齋田功代表取締役は「今年はお台場から筑波サーキットに移り、新しいコースで開催となるため各国のドライバーにとっても新しいチャレンジとなると思います。大会のスケールは年々拡大しており、今年サーキットへ移動することにより、さらに大会を進化させることができると考えています」と語った。