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高良健吾がベッドの下で最愛の女性を見つめ続ける『アンダー・ユア・ベッド』

2019年03月08日 20:10  CINRA.NET

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『アンダー・ユア・ベッド』 ©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
高良健吾が映画『アンダー・ユア・ベッド』で主演を務めることが発表された。

同作は、「リミッターを外せ!」を合言葉に、タブーとされる題材をテーマにした作品をKADOKAWAとハピネットの共同製作で開発、発信するプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』の第2弾作品。『バイロケーション』などの安里麻里を監督を務める。原作は第1弾『殺人鬼を飼う女』と同じく大石圭。

物語の主人公は、家でも学校でも誰からも必要とされず存在を無視されてきたが、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、彼女を追い始める男・三井直人。別人のように変わった彼女と再会した三井が彼女を監視するようになり、やがて自宅に侵入してベッドの下で真上の彼女を想いながら過ごし始める、というあらすじだ。

ベッドの下で11年前に恋した女性の全てを覗き見る主人公を高良健吾が演じる。高良は「この作品は心から痛々しくて不気味ですから、ご褒美、気持ちがいいという想いは現場中にはゼロ、むしろマイナスになるのですが、それでも、確かにあったと今でも思える日々、現場でした」と撮影を振り返っている。

安里監督は高良について「繊細な役どころで、同じシーンでもニュアンスを変えていくつか芝居をしてもらう事があった。こちらが一言投げかけるだけで、まるで別人のような顔つきに変わっていて、よく驚かされた。『目を離してる間に何か塗りました?』とメイク部に聞いたほど。とんでもない役者と出会ってしまったと思う」と賛辞を送っている。

今回の発表とあわせてベッドの下にいる三井の姿を写した場面写真が公開された。

■高良健吾のコメント
いつもより個人的な想いが多くある現場だった気がします。続けてこられたからこそご褒美が多かったというか。若い現場だったのでエネルギーもあって気持ちがいい組でした。
この作品は心から痛々しくて不気味ですから、ご褒美、気持ちがいいという想いは現場中にはゼロ、むしろマイナスになるのですが、それでも、確かにあったと今でも思える日々、現場でした。
観る人をなんともいえない気持ちにさせる作品なのかもしれませんし、R指定がついているので観る人を選んでいますが、笑えるか笑えないかは気分次第の不気味な愛と緊張がある作品だと思います。

■安里麻里監督のコメント
原作『アンダー・ユア・ベッド』は「もう一度名前を呼ばれたい男」の話だ。ただ「名前を呼んでくれた」という些細な事が、主人公・三井にとっては、かけがえのない幸せの記憶。その女を妄想的に想う。変質的であり、純粋でもある。この危ういキャラクターを描いてみたかった。狂気か愛か分からない瞬間をいくつも。緊張感と過敏すぎる空気感。そんなヒリヒリする映画を作ろうと思った。
主人公・三井は高良健吾さんに演じてもらった。繊細な役どころで、同じシーンでもニュアンスを変えていくつか芝居をしてもらう事があった。こちらが一言投げかけるだけで、まるで別人のような顔つきに変わっていて、よく驚かされた。「目を離してる間に何か塗りました?」とメイク部に聞いたほど。とんでもない役者と出会ってしまったと思う。
暴力描写はかなり激し目だ。でも、だからこそ裏腹に、大きな癒しがこの映画にはある。このカタルシスを、多くの人に味わって欲しい。