3月7~8日、鈴鹿サーキットで行われたスーパーGTメーカーテスト。このテストにレクサスLC500は6台が参加したが、フリックボックス周辺に3パターンのエアロを確認することができた。2019年に開発が認められると思われるフリックボックス周辺に、新たなトライが見られている。
クラス1規定と呼ばれるスーパーGT GT500クラスの3車種は、2018年から19年に向けて、まだ正式に発表はされていないものの、空力面では車体前部バンパー左右からフロントフェンダーに繋がる、フリックボックスと呼ばれるエリアの開発が認められることになりそうで、3メーカーとも2019年開幕に向けて、その開発を進めている。
すでにホンダ、ニッサンとも新形状のフリックボックスをトライしており、12月のセパンテストから多くのトライが見られている。レクサスLC500については、12月のセパン、1月の富士で新形状のフリックボックスを装着して走行したが、こちらは効果はありつつも、前後バランスで外されたと言われており、2月のセパンテスト前半までは、昨年同様のフリックボックス形状で、カナードの位置を調整しながらのテストとなっていた。
ただ、セパンテストでは後半に入り開発車両の093号車のカナード上部に、小さなフィンが追加されているのをオートスポーツ本誌が確認している。今回の鈴鹿サーキットでのメーカーテストには、その“発展形”が導入された。
まず、3月7日の走行初日には、KeePer TOM'S LC500にその093号車に装着されたフィン同様の形のものが装着されているのが確認できた。またカナードのメインプレートも形状や位置が変化しており、昨年までとは違いが見られている。一方、au TOM'S LC500は非常に小さなものだが、KeePerとは形状が違うフェンス状のものがフロントフェンダー左右に設けられ、カナードと繋がる形状になっていた。
他の4車は18年までと同様のフリックボックスでテストを行っていたが、走行2日目にあたる3月8日には、KeePer TOM'S LC500が装着していたものと同様のフィンとカナードがau TOM'S LC500、ZENT CERUMO LC500に、WedsSport ADVAN LC500にはフィンだけが装着された。au TOM'S LC500が初日に装着していたものは、2日目は確認できなかった。
どうやら新エアロによる違いは出ていたようで、今後開幕までにレクサス勢も新たなエアロを煮詰めていくことになりそうだ。最終的にどんな形状になるのか、ファンとしては楽しみなところだろう。