3月8日、鈴鹿サーキットで合計20台が参加しているホンダ主催のスーパーGTメーカーテストの2日目午後の走行4回目が行われ、ロングラン主体のなか、終盤に1分45秒568をマークしたWAKO'S 4CR LC500がこの走行のトップタイムに。2番手にはリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが、3番手にはRAYBRIG NSX-GTがつけた。GT300クラスはK-tunes RC F GT3がトップタイムとなっている。
1時間20分という短いインターバルを経て、13時30分からスタートしたスーパーGT鈴鹿メーカーテストの4回目走行。天候は引き続き晴天で、雲もほとんどない青空のもとでのテストとなったが、気温はそれほど上がらず、冷たい風のなかでの最終セッションとなった。
このセッションでは多くのチームがメニューをこなしながら、ロングランを行うチームが多く、タイムは1分47秒台から46秒台がほとんど。途中、開始から20分が過ぎたところで、au TOM'S LC500がヘアピンでコースオフ。一度赤旗が提示される。ただ、マシンにダメージはなく自走でピットに戻った。また開始から1時間14分というところで、1コーナーでDENSO KOBELCO SARD LC500がスポンジバリアにヒットしたため、こちらも赤旗中断。DENSOは左フロントにダメージを負ってしまった。
終盤までほとんどベストタイムの変動はなく、淡々と進むセッションとなったが、残り10分というタイミングで、WAKO'S 4CR LC500が1分45秒568をマーク。モニターの最上位につけることになる。また、残り3分には午前中トップタイムのカルソニックIMPUL GT-Rが1分46秒154をマークし、4番手につけた。
二度の赤旗のため、このセッションも10分間延長となり、16時10分にチェッカーを迎えることになったが、最終的にトップタイムはWAKO'S 4CR LC500に。リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが2番手、RAYBRIG NSX-GTが3番手につけることになった。4番手にはカルソニックIMPUL GT-R、5番手にはZENT CERUMO LC500がつけている。
13台という台数、そして3メーカーのマシンが集ってのテストとなった今回の鈴鹿テストだが、最終的な“手札”はまだ各陣営切っていない様子。とは言え、昨年苦戦を強いられたニッサンGT-RニスモGT500勢は、泣きどころだったアンダーステアがエアロのアップデートで解消方向にいっているようだ。また、レクサスもフロントに新たなエアロを入れているほか、ホンダも新フリックボックスの細かい調整が行われている様子。「開幕戦の予選までは分からない」という声も聞かれており、3月16~17日の岡山公式テストでもまだ今季の戦力差は見えないかもしれない。
GT300クラスは、このセッションではK-tunes RC F GT3が1分55秒514というベストタイムでトップでテストを終えることに。グッドスマイル 初音ミク AMGが2番手、ARTA NSX GT3が3番手という結果となった。