ブランパンGTシリーズなどのGT3カテゴリーに参戦するGRTグラッサー・レーシング・チームが、2019年シーズンのレース計画を明らかにした。今季はランボルギーニ・ウラカンGT3のエボリューションモデルをブランパンGTをはじめADAC GTマスターズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(WSCC)のミシュラン・エンデュランスカップに投入する。
ランボルギーニのワークスチームとして、世界各地で行われるGT3レースにレーシング・ウラカンで参戦するGRT。
チームは2019年シーズン最初のレースとなった1月末のWSCC第1戦デイトナ24時間でクラス優勝を果たす好スタートを切ったが、これによってシリーズ全12戦の内4つの耐久レースイベントで構成される、ミシュラン・エンデュランスカップでチャンピオンを目指すことになったことからヨーロッパでの活動は縮小させる予定だ。
チームプリンシパルのゴットフリート・グラッサーは今年1月、Sportscar365に対しGTマスターズに3台、ブランパンGTエンデュランスカップも2台、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧ブランパンGTシリーズ・スプリントカップ)には1台か2台を走らせる計画があると話していた。今回の発表は、ほぼこの発言どおりとなり、唯一未確定であったワールドチャレンジ・ヨーロッパでは1台体制となることが明らかにされている。
スイスを拠点とするGRTはあわせてドライバーラインアップを発表。ランボルギーニワークスドライバーでチームのエースであるミルコ・ボルトロッティとクリスチェン・エンゲルハートがブランパンGTのプログラムを牽引する。
2017年のブランパンGT王者ペアは今季もワールドチャレンジ・ヨーロッパにコンビを組んで参戦するほか、エンデュランスカップではデイトナ24時間2連覇を達成した際にともに戦ったロルフ・イネイチェンを迎える。この3名は次戦セブリング12時間で第2戦を迎える北米のミシュラン・エンデュランスカップでも引き続きランボルギーニ・ウラカンGT3エボをシェアする予定だ。
なお、エンデュランスカップに投入するもう1台のウラカンGT3エボのドライバーラインアップについては、後日アナウンスされるとのこと。
ドイツを中心に欧州を転戦するADAC GTマスターズにGRTから挑むのは、前述の3名にフランク・ペレラ、ミシェル・ベレッタ、スーパーGT GT300クラスでも活躍するマルコ・マペッリを加えた計6名。3台のペアリングについてはこちらも現時点では明らかにされていない。
「2019年のプログラムが具体化し、発表できたことをうれしく思う」と語るのはGRTのボス、ゴットフリートだ。
「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの下では、参戦する各シリーズで優秀なドライバーを起用して戦うことができるため、これから訪れる新シーズンが楽しみだよ」
「我々はデイトナ24時間で大成功を収めたが、直後の2月初旬にはウラカンGT3エボの集中的なテストプログラムに着手した。そこで大きな可能性を示したランボルギーニの新車での迎えるシーズンが楽しみで仕方ないんだ」