トップへ

ヴィットリオ・タヴィアーニとエルマンノ・オルミの追悼上映も イタリア映画祭2019開催決定

2019年03月08日 11:01  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 『イタリア映画祭2019』が、4月27日から5月4日にかけて東京・有楽町朝日ホールで開催されることが決定した。


参考:ハリウッドを揺るがすアジアンカルチャーの台頭とナラティブの変化 サンダンス映画祭現地レポート


 『イタリア映画祭』は、「日本におけるイタリア年」をきっかけに2001年の春に始まった、イタリア映画を上映する映画祭。毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例のイベントは、今年で19回目を迎える。


 今年の上映作品は、新進気鋭から巨匠まで、世界の映画祭を席巻した作品もあれば、ドラマ、コメディ、ロマンス、クライム、歴史などバラエティに富んだ作品がラインナップ。新作14本が日本初お目見えとなる。また、アンコール上映作品は、昨年惜しまれつつもこの世を去ったイタリア映画の巨匠、ヴィットリオ・タヴィアーニ監督とエルマンノ・オルミ監督を追悼し、日本で劇場上映権のない5作品が特別に上映される。その他、短編1本も上映作品に加わった。


 『輝ける青春』『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』のマルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ監督の最新作で、現代の風潮を捉えたセクシャル・ハラスメントに立ち上がる1人の女性を描いた『女性の名前』、第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞し話題となった『ドッグマン』(8月公開)、ムッソリーニが現代によみがえる『帰ってきたムッソリーニ(仮題)』(今秋公開)、実在の名画盗難事件をもとにした『盗まれたカラヴァッジョ(仮題)』も特別に上映される。また、ベルリン、ヴェネチアそれぞれの映画祭のコンペティション部門に出品された『私の娘よ』、『カプリ島のレボリューション』など旬のイタリア映
画が一挙に揃った。


 例年通り、来日ゲストが登壇する開会式や各作品の上映後に行われるQ&A、サイン会も予定。映画祭は東京のほか大阪(ABCホール)での開催も決定している。


<上映作品>
■日本未公開最新作
『私の娘よ』
監督:ラウラ・ビスプリ
出演:ヴァレリア・ゴリーノ、アルバ・ロルヴァケル


『女性の名前』
監督:マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ
出演:クリスティアーナ・カポトンディ、ヴァレリオ・ビナスコ


『私が神』
監督:アレッサンドロ・アロナディーオ
出演:エドアルド・レオ、マルゲリータ・ブイ


『幸せな感じ』
監督:ヴァレリア・ゴリーノ
出演:リッカルド・スカマルチョ、ヴァレリオ・マスタンドレア


『ルチアの恩寵』
監督:ジャンニ・ザナージ
出演:アルバ・ロルヴァケル、エリオ・ジェルマーノ


『アルマジロの予言』
監督:エマヌエーレ・スカリンジ
出演:シモーネ・リベラーティ、ピエトロ・カステッリット


『ある日突然に』
監督:チーロ・デミリオ
出演:アンナ・フォリエッタ、ジャンピエロ・デ・コンチリオ


『カプリ島のレボリューション』
監督:マリオ・マルトーネ
出演:マリアンナ・フォンターナ、レーノート・ショルテン・ヴァン・アシャット


『憶えてる?』
監督:ヴァレリオ・ミエーリ
出演:ルカ・マリネッリ、リンダ・カリーディ


『月を買った男』
監督:パオロ・ズッカ
出演:ヤコポ・クッリン、ベニート・ウルグ


『彼女は笑う』
監督:ヴァレリオ・マスタンドレア
出演:キアラ・マルテジャーニ、レナート・カルペンティエーリ
※同監督の短編『サンテンハチジュウナナ』を先立って上映


『帰ってきたムッソリーニ(仮題)』
監督:ルカ・ミニエーロ
出演:マッシモ・ポポリツィオ、フランク・マターノ


『ドッグマン』
監督:マッテオ・ガッローネ
出演:マルチェッロ・フォンテ、エドアルド・ペッシェ


『盗まれたカラバッジョ(仮題)』
監督:ロベルト・アンドー
出演:ミカエラ・ラマッツォッティ、アレッサンドロ・ガスマン


■アンコール上映作品
『サン★ロレンツォの夜』
監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
出演:オメロ・アントヌッティ、マルガリータ・ロサーノ


『ひばり農園』
監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
出演:パス・ヴェガ、モーリッツ・ブライプトロイ


『情熱とユートピア』
監督:マリオ・カナーレ


『聖なる酔っ払いの伝説』
監督:エルマンノ・オルミ
出演:ルトガー・ハウアー、アンソニー・クェイル


『ポー川のひかり』
監督:エルマンノ・オルミ
出演:ラズ・デガン、ルーナ・ベンダンディ


(リアルサウンド編集部)