2019年のWRC世界ラリー選手権は現地3月7日、第3戦メキシコのシェイクダウンが行われた。本戦前最後の走行セッションとなるシェイクダウンでは、ランキングリーダーのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がトラブルでマシンを止める波乱が起きた。
2月に行われた第2戦スウェーデンで優勝し、自身初のポイントリーダーとしてラリー・メキシコに臨んだタナクだったが、出鼻をくじかれる格好となった。
タナクは5.31kmのシェイクダウンステージ走行中、4.5km付近を通過したところでメカニカルトラブルに見舞われストップ。システムを再起動すれば走行に復帰できる可能性もあったようだが、さらに問題が悪化するのを避けるべく、マシンの回収を待つことになった。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのテクニカルディレクター、トム・フォウラーによれば、「エンジンを動かすのに必要なセンサーのひとつからシグナルが止まってしまった」ことがトラブルの原因だという。
「トラブルの原因は把握できていると思うし、これはマイナートラブルだと考えているが、念のためマシンを回収して入念に再チェックを行うつもりだ」
「さっき言ったように、これはメジャートラブルではないと確信している。ただ、念のためにチェックは行っておきたいんだ」
マシンの修復を終えたタナクは、動作確認も兼ねてシェイクダウンステージを1度だけ走行。9番手タイムとなる3分48秒1のタイムを刻んでいる。
タナクが姿を消したシェイクダウンでは、同じトヨタ陣営のクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が3分44秒2を刻んでトップ。2番手から4番手まではヒュンダイi20クーペWRCを駆るアンドレアス・ミケルセン、ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルドが占めた。
王者セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)は3分45秒1で5番手タイム。ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、そのオジエと0.3秒差で6番手だった。
ラリー・メキシコは現地20時8分(日本時間11時8分)に市街地ステージのSS1が行われて開幕する。