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13台のGT500がそろい鈴鹿でスーパーGTメーカーテストがスタート。初日午前はカルソニックが最速

2019年03月07日 13:31  AUTOSPORT web

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スーパーGT鈴鹿メーカーテストの初日午前最速となったカルソニックIMPUL GT-R
3月7日、鈴鹿サーキットでGT500クラス13台、GT300クラス7台と合計20台が参加し、ホンダ主催のスーパーGTメーカーテストがスタートした。午前9時30分から始まった走行1回目は強い風のなかクラッシュも起きるセッションとなったが、カルソニックIMPUL GT-Rが1分45秒062というトップタイムをマークしている。2番手にはRAYBRIG NSX-GT、3番手にはKEIHIN NSX-GTがつけた。GT300クラスはグッドスマイル 初音ミク AMGがトップタイムとなった。

 3月16~17日に、岡山国際サーキットで今季最初の公式テストが行われる2019年のスーパーGT。ある意味で台数の面では、その“前哨戦”とも言えるテストが3月7日からスタートした。今回、GT500クラスはレクサスLC500、ホンダNSX-GTともに全車がそろっているほか、ニッサンGT-RニスモGT500は、カルソニックIMPUL GT-R、リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの2台が参加。3月5~6日に岡山でテストしていたCRAFTSPORTS MOTUL GT-R、MOTUL AUTECH GT-Rの2台をのぞく全車が初めてそろった。

 レクサスは、国内でテストをしていた4台と、セパンでテストをしていた3台が合流。ホンダも同様で、国内にいた2台、セパンに運ばれていた3台がそろうかたちに。ニッサンの2台もセパンテストに参加していた2台だ。

 一方GT300クラスは7台がそろった。GOODSMILE RACING & TeamUKYOの4号車メルセデスAMG GT3、TEAM UPGARAGEの18号車ホンダNSX GT3、つちやエンジニアリングの25号車HOPPY 86 MC、aprの31号車TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT、ARTAの55号車ホンダNSX GT3、LM corsaの60号車レクサスRC F GT3、K-tunes Racingの96号車レクサスRC F GT3というラインアップ。ヨコハマが3台、ブリヂストンが3台、ダンロップが1台という内訳となっている。

 迎えた3月7日の鈴鹿サーキットは晴天に恵まれたが、前日の全日本F3選手権合同テストのセッション3終盤から降りはじめた雨の影響で、9時30分からの走行開始時の路面はダンプコンディション。乾くまで走行を控えるチームもあった。

 天候には恵まれていたものの、この日の鈴鹿は強い風が吹いており、1コーナーや日立オートモティブシステムズシケインでは姿勢を乱すマシンも多く見られた。その影響かは不明ながら、開始から1時間ほどというところで、WedsSport ADVAN LC500が1コーナーでアウト側のバリアにクラッシュ。フロントを大きく壊してしまう。また、開始から2時間近くというところでは、WAKO'S 4CR LC500が逆バンクでコースオフ。二度の赤旗が提示されている。

 そんななか、赤旗の影響で10分間延長となった走行1回目で、各チームはピットイン~アウトを繰り返しながらメニューをこなしたが、1分45秒062というトップタイムをマークしたのはカルソニックIMPUL GT-R。RAYBRIG NSX-GT、KEIHIN NSX-GTとホンダNSX-GT勢が続き、4番手にはau TOM'S LC500、5番手にはZENT CERUMO LC500と、レクサス勢が続いている。6番手にはヨコハマ最上位で、セパンテストでも好調だったリアライズコーポレーション ADVAN GT-Rがつけた。

 GT300クラスは、2台のホンダNSX GT3は、セパンでModulo KENWOOD NSX GT3が装着したのと同様、エボリューションキットを装着。ARTA NSX GT3はこれがシェイクダウンということもあり、慎重に走行を重ねている。一方、HOPPY 86 MCは松井孝允がステアリングを握り周回を重ねていたが、駆動系トラブルが発生し、走行1回目は途中でガレージにマシンを収めている。

 トップタイムとなったのはグッドスマイル 初音ミク AMGで、1分57秒166をマーク。K-tunes RC F GT3が2番手に続き、UPGARAGE NSX GT3が3番手につけた。