人気歌手の米津玄師さんが3月6日、教育に関する自身の思いをツイッターで連投し、注目を集めている。米津さんは子どもの頃に行った絵画教室で、同年代の生徒が描いた絵を、教室の先生が「指導という名目でズケズケと塗りつぶしながら修正した」のを見たという。当時の衝撃は大きかったのか、
「その時の『こんな悪人が世にいるのか』と思った記憶が今なお人格の一部として機能してる実感がある」
と明かした。
「自分には何かできるという過信が才能だとすれば、それを叩き折る行為に意義はない」
米津さんはこの教師の行為を暴力的だと捉えているようで、続くツイートでは「痛みがなければ理解できないという理由で、暴力を正当なものだと挿げ替えようとすることの浅ましさ」と、痛烈に批判した。
「その胸には暴力に耐え切った優秀なケースだけが成功体験として残り、足元に積み上がった失敗には一切目を向けない。自分の指導能力のなさを子供に押し付ける態度でしょうね」
「子供ながらの『純粋な表現』が必ずしも美しいとは全く思わないけど、自分には何かができるという過信が才能なんだとすれば、それを叩き折る行為に意義なんてない」
一連のツイートはそれぞれ10万件前後の「いいね」がされ、1万件~2万件ほどのリツイートもされている。ユーザーからは、「すごく同感」などと共感する声のほか、「息子が小1のとき同じことされた」などの体験談も寄せられていた。
米津さんはここ2か月、1月19日から始まった全国ツアーの感想や終了報告をツイートすることが多かった。そのため、突如語られた自身の教育への思いに「唐突だったからなにか嫌なことでもあったのかな?」と心配するファンも相次いでいる。