都立高校の二次募集の願書が3月6日に締め切られた。今年の入試は、名門・日比谷高校が二次募集を行うとあり、注目されていた。
日比谷高校は同日、サイトに入試の倍率を掲載した。定員5人の枠に171人が出願し、倍率は34.2倍とかなりの難関になっている。
学力検査と調査書を6:4で検討し合否を決定
日比谷高校は偏差値・人気共に高く、昨年度は東大に48人の合格者(現役生33人、既卒生15人)を出している。人気校が一次募集で定員割れしたのは今年、学芸大附属高校が多数の繰り上げ合格者を出し、日比谷高校への入学辞退者が例年より多くなった影響だと見られている。
東京都の進学指導重点校に指定されている日比谷高校は一次募集で、他の指定校と同様、自校で作成した英語、数学、国語の問題と、都が作成した理科、社会の問題を使用している。しかし同校担当者によると、二次募集では自校作成はせず、共通問題を使用するという。面接や小論文、作文、実技検査などの実施もなく、学力検査の得点と調査書で合否が決まる。
共通問題は、中学で習う内容の基礎が身についているかを問われるもののため、自校作成問題より難易度が低い。そのためネットでは、日比谷高校の受験生では、学力検査で差がつかず、内申書が決め手になるのではという見方が強い。東京都教育委員会によると、都立高校の二次募集は学力検査と調査書の比率は6:4となっている。
都立高校の二次募集では、7日15時までに願書の取り下げ、8日9時から正午までの間で再提出が認められている。学力検査は3月11日に実施され、合否は15日に発表される予定だ。