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愛馬を見守り、怪我を察知する畜産用AIウェアラブル「HoofStep」

2019年03月06日 22:01  Techable

Techable

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日本でも馬の生産が盛んだ。農耕馬から競走馬まで、様々な品種の馬が全国各地で育成されている。

馬という動物は非常にデリケート。牧場関係者は愛馬から目を離すことはできない。何の前触れもなく、脚を怪我してしまうことも珍しくない。

そこで開発されたのが「HoofStep」という製品である。これは馬の様子をいつでも見守る、畜産用健康トラッカー。AIシステムも導入されているのが大きな特徴だ。・姿勢で馬の状態を検知HoofStepはヘッドギアに内蔵された製品である。もちろん、そのヘッドギアを装着するのは馬。人間はスマホを通じてそれを管理する。

まずは、GPS機能。これを使って馬がどの位置にいるのかを把握できる。もちろん、所有者が牧場や厩舎にいる必要はない。

そして、HoofStepの目玉機能と言えるのが馬の姿勢をモニタリングする機能。餌を食べている時、歩いている時、寝ている時など、頭部の微細な位置移動をセンサーとAIが感知し、その状態を割り出す。明らかに異常な動きを検出した場合、その通知を所有者のスマホに送る。

その馬がいつ食事をしたのか、何時間運動したのか、いつ睡眠したのかという情報もアプリに記録する。スマートウォッチの機能をそのまま馬に当てはめた、と表現すれば適格か。・チャット機能も完備IP67防塵防水規格を取得し、1回の充電で約3週間稼働するスタミナも有するHoofStep。その上、専用アプリでは他の馬主と交流するためのチャット機能も備えている。

馬の育成管理を効率化するHoofStepは、現在クラウドファンディング「kickstarter」で1111スウェーデンクローナ(約1万3400円)からの出資枠を公開している。配送は今年6月から。

Kickstarter