フェラーリは、チーム名から「ミッション・ウィノウ」を取り除いた後、2019年開幕戦オーストラリアGPではそのロゴも使用しないことを決めた。
今月発表された2019年F1エントリーリストにおいて、フェラーリのチーム名が「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」から「スクーデリア・フェラーリ」に戻されていた。
「Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)」はフェラーリのスポンサーを務めるたばこ会社フィリップモリス・インターナショナル(PMI)のプロジェクト名。フェラーリは2018年の日本GPからマシンやドライバースーツなどにそのロゴを飾り、2019年にも引き続きこれをアピールしていくことを明らかにしていた。
しかしたばこ会社のプロジェクト名をチーム名、マシン、レーシングスーツなどに含めることは、たばこのPRにつながり、たばこ広告を禁止する法律に違反することになるとの見方もなされ、開幕戦の舞台、オーストラリアの保健省が調査を行っていた。
そして今週、ジュネーブ・モーターショーにおいて、フェラーリCEOのルイ・カミレリが、開幕戦ではSF90からもそのロゴを取り除くと認めた。その際、代わりに「ファンを驚かせるような」デザインになるとも彼は発言している。
一方で、PMIのグローバルコミュニケーション担当ディレクターを務めるトマソ・ディ・ジョバンニは、マシンから「ミッション・ウィノウ」のロゴを外すのは開幕戦のみだと示唆したと、RACEFANSが伝えた。
「ミッション・ウィノウが2019年のスクーデリア・フェラーリのタイトルスポンサーであることは変わらない」とディ・ジョバンニ。
「しかしながら、オーストラリアでは他の国とは異なる活動の仕方を採用する。詳細については、メルボルンのレース前に発表する予定だ」
「ビクトリア州の立場は理解しているが、我々はミッション・ウィノウは我々の国際的活動に関連する法律に従ったものであると確信している」