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フィリップ・ガレル中期の代表作『救いの接吻』『ギターはもう聞こえない』4月27日公開決定

2019年03月06日 08:11  リアルサウンド

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 フィリップ・ガレル監督の中期の代表作『救いの接吻』と『ギターはもう聞こえない』の2作品が、4月27日より劇場公開されることが決定した。


 ガレル監督は、ヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランスを代表する映画監督であり、16歳で発表した処女短編『調子の狂った子供たち』から現在に至るまで精力的に映画を撮り続けている。


 このたび公開が決まった1989年発表の『救いの接吻』は、今回が日本初公開となる。一貫して私小説的な映画を作り出してきたガレル監督ならではの、私生活と創作をめぐる果てなき問いが繰り広げられる。出演は、ガレル本人と当時のパートナーであるブリジット・シィ、フランスを代表する俳優となった息子ルイ・ガレル、実父である名優モーリス・ガレル。本作を機にガレルと数々の名作を作り出すことになる詩人で小説家のマルク・ショロデンコによるダイアローグは、愛の可能性と、物語の誕生の瞬間を描き出す。


 あわせて公開される1991年発表の『ギターはもう聞こえない』は、ガレルが元恋人ニコの急逝直後に製作した、極めて私的なラブストーリー。第48回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、1964年から現在までのガレルの膨大なフィルモグラフィのなかでも、ひとつの頂点を成している。撮影は、名撮影監督カロリーヌ・シャンプティエが務めた。(リアルサウンド編集部)