全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1回公式合同テストは3月5日、14時45分から2日目午後のセッション4が行われ、山下健太(KONDO RACING)が1分36秒456でトップタイムをマーク。アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が3番手につけた。
3月2日のモースポフェス2019でのフリー走行を入れれば、これで4日目となるスーパーフォーミュラの2019年最初の走行も、この3月5日の午後の走行が最終日。ただ、3月4日の午前がウエットコンディションだったことから、2日目午後のセッション4は30分間走行が増え、14時45分から17時15分までの2時間30分のセッションとなった。
直前まで行われていた全日本F3選手権の合同テストが終わって間もないタイミングから各車が続々とコースインしていくが、午後はロングランを行うチームが多く、1分37秒台から38秒台のベストタイムで推移。また、セットアップの方向性を探っているのか、セッションが始まってからもピットで作業を行っているチームが数多く見られている。
そんななか、1分37秒台からいちはやく1分36秒935まで上げたのは可夢偉。他のドライバーは終盤に至るまで37秒台のベストタイムだったため、可夢偉の名がタイミングモニターの最上位に位置し続けた。
途中、開始から1時間というところでは、大嶋和也(TEAM LEMANS)がスプーンカーブ立ち上がりのアウト側のバリアに接触し、マシンを止めたため赤旗提示。13分間の中断の後に再開となったが、その後は中断なく終盤を迎えた。
淡々とロングランが繰り返されていたセッション4だが、チェッカーが近づくとともに各車が続々とピットに向かい、残り5分を切ったところでアタックが展開されていく。ここで多くのマシンがタイムを上げたが、1分36秒456というタイムをマークしたのは山下。さらに2番手には、今回のテストで鮮烈なスピードをみせているパロウが1分36秒561をマークし続いた。前日のセッション2の方がタイムが良いが、これはこのセッションではオーバーテイクシステム(OTS)が使用できなかったためと推測される。
17時15分にチェッカーを迎え、最終的にトップタイムは山下に。2番手にパロウ、3番手に可夢偉という順位となった。4番手には関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、5番手には国本雄資(KONDO RACING)がつけている。前年の全日本F3選手権王者の坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)は6番手で最初の公式合同テストを終えた。