DTMドイツ・ツーリングカー選手権に2019年から参戦するRモータースポーツは、3月4日(月)にスペインのヘレスで、アストンマーティン・バンテージDTMを初公開した。合同テストに先駆け、バンテージDTMはポール・ディ・レスタのドライビングで6周をこなした。
2019年からDTMに参戦するRモータースポーツのアストンマーティンが、参戦発表から短期間での開発期間を経て、ついにバンテージDTMのシェイクダウンにこぎつけることになった。3月5日にスタートするDTM合同テストを前に、ディ・レスタの手によりコースインしたマシンは、当初の予定どおりの6周を周回。無事にシェイクダウンを終えた。
「最初からクルマの調子は良かったよ」とディ・レスタ。
「チームはこの美しく優れたマシンを、短期間でコースに送り出す素晴らしい仕事をしてくれた。シェイクダウンのときはすべてが完璧に機能していて、クルマの中でいい気分になったよ。テスト初日が楽しみだね」
アッフェルターバッハのAFレーシングAG、HWA AGの合弁会社の手によって開発されたアストンマーティン・バンテージDTMは、他にもGTE車両やGT3車両が存在するバンテージのシルエットを、DTMとスーパーGT GT500クラスで採用されるクラス1規定に適合。車体下部のデザインライン下は他2社と共通ながら、市販のバンテージと比較して車長や幅、全高などが調整されているという。
「テクニカルチームは素晴らしい仕事をしてくれた。アストンマーティン・バンテージDTMが100日以内に作り上げられたことは、DTMの記録になるだろう」というのは、Rモータースポーツのチーム・プリンシパルであるフロリアン・カメルガー。
「このマシンはビジュアルでも目を引く、特に美しいDTMマシンだろう。ポールの最初のフィーリングも良かった。でもホッケンハイムでの開幕戦までにまだまだ仕事は多いよ。今回はマシンのベースが正しいことを理解し始めたところだ」
このままDTM合同テストに参加するバンテージDTMは、1~2日目をディ・レスタがドライブし、3日目はジェイク・デニスが、最終日にはフェルディナンド・ハプスブルクがテストを担当する。スーパーGT GT500クラスにも参戦可能なマシンであり、今後の開発が気になるところだ。