その半乾きの状態で、まずはルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がトップタイムをマークすると、その後、同じくルーキーのルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)がタイムを塗り替えトップに立った。
するとセッション開始25分が過ぎて、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がそれまでのトップタイムを3秒も更新する1分42秒708をマーク。スリックのドライタイヤを投入してのタイムと推測されている。
その後は各車ともスリック/ドライタイヤに履き替え、次々とタイムを更新。平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分40秒172を記録して首位に立ったかと思えば、野尻智紀(TEAM MUGEN)が1分39秒705をマークしてトップを奪い、路面コンディションが次第に良くなっている状況がうかがえた。
それでも10分後の16時01分にはセッションが再開される。その間にサーキットに強い日差しが訪れ、路面は急激に良化した。セッション再開直後に今季VANTELIN TEAM TOM’Sに移籍したニック・キャシディが1分39秒664でトップを奪うと、その後はパロウが1分39秒084をマークして首位を奪った。
その後、山下健太(KONDO RACING)、キャシディ、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がパロウに迫るタイムをマークするも、いずれもパロウのタイムには届かずチェッカーとなった。
最終的に初日午後はルーキーでもあるパロウが、昨年最終戦のポールタイムを2秒更新して初日の総合リザルトの最上位に名を連ねた。パロウのパフォーマンスの高さと、そしてSF19のポテンシャルの高さを示す公式合同テスト初日の内容となった。2番手には山下、3番手にはキャシディ、一貴、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、国本雄資(KONDO RACING)とトヨタエンジン勢が6番手まで続いている。