2019年F1プレシーズンテスト8日間が終了、最終日にフェラーリのセバスチャン・ベッテルが8日間総合でのトップタイムを記録した。一方、合計周回数で首位に立ったのはメルセデスのルイス・ハミルトンだった。
スペイン・バルセロナでの2回のテストは好天に恵まれ、各ドライバーはドライコンディションで周回を重ねることができた。20人のレースドライバーは、第2回テスト3日目と4日目にそれぞれのベストタイムをマーク。トラブルで走行の機会を失ったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン以外は、最もソフトなC5でタイムを出している。
テスト中、ほとんどの時間をロングランに費やしてきたメルセデスが、初日から速さを発揮してきたフェラーリに迫るタイムを記録。トップ4はその2チームのドライバーたちが占めた。5番手はルノーのニコ・ヒュルケンベルグ、6番手と7番手にはトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンとダニール・クビアトが続いた。
レッドブル・ホンダはガスリーが11番手、フェルスタッペンは17番手。しかしフェルスタッペンに関しては他のドライバーたちとは異なり、テスト終盤にC5でのプッシュラップを走っておらず、自己ベストをC3タイヤで記録しているため、本来ならもっと上位に来ていたものと考えられる。
■2019年F1プレシーズンテスト:各ドライバーのベストタイム
PosDriverTeamTime(tyre)Test Day1セバスチャン・ベッテルフェラーリ1’16.221(C5)42ルイス・ハミルトンメルセデス1’16.224(C5)43シャルル・ルクレールフェラーリ1’16.231(C5)34バルテリ・ボッタスメルセデス1’16.561(C5)45ニコ・ヒュルケンベルグルノー1’16.843(C5)46アレクサンダー・アルボントロロッソ・ホンダ1’16.882(C5)37ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1’16.898(C5)48カルロス・サインツJr.マクラーレン1’16.913(C5)49ロマン・グロージャンハース1’17.076(C5)410ランド・ノリスマクラーレン1’17.084(C5)311ピエール・ガスリーレッドブル・ホンダ1’17.091(C5)312ダニエル・リカルドルノー1’17.114(C5)413キミ・ライコネンアルファロメオ1’17.239(C5)414ランス・ストロールレーシングポイント1’17.556(C5)315ケビン・マグヌッセンハース1’17.565(C5)416アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1’17.639(C5)317マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1’17.709(C3)418セルジオ・ペレスレーシングポイント1’17.791(C5)419ジョージ・ラッセルウイリアムズ1’18.130(C5)320ロバート・クビサウイリアムズ1’18.993(C5)4
一方で、合計周回数ではメルセデスがフェラーリに勝っている。ハミルトンは最多の638周を走行、2番手にチームメイトのバルテリ・ボッタスが続いた。フェラーリは後半、トラブルが連発し、周回数ではメルセデスに200周近く差をつけられた。
チーム別での3番手はルノー、4番手にトロロッソ・ホンダが続いた。レッドブル・ホンダは第2回テスト3日目午後のガスリーのクラッシュと4日目のギヤボックストラブルにより、終盤周回数を伸ばすことができなかった。
■2019年F1プレシーズンテスト:ドライバー別周回数
PosDriverTeamLaps1ルイス・ハミルトンメルセデス6382バルテリ・ボッタスメルセデス5523セバスチャン・ベッテルフェラーリ5344ニコ・ヒュルケンベルグルノー5095キミ・ライコネンアルファロメオ4976アレクサンダー・アルボントロロッソ・ホンダ4897カルロス・サインツJr.マクラーレン4738 シャルル・ルクレール フェラーリ 4639ダニエル・リカルドルノー45210ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ44611ピエール・ガスリーレッドブル・ホンダ43912アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ42513ロマン・グロージャンハース40714ケビン・マグヌッセンハース40315ランド・ノリスマクラーレン40016マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ39417ランス・ストロールレーシングポイント33618ジョージ・ラッセルウイリアムズ29919セルジオ・ペレスレーシングポイント28920ロバート・クビサウイリアムズ26821ピエトロ・フィッティパルディハース61
■2019年F1プレシーズンテスト:チーム別周回数
Pos Team Laps1 メルセデス 11902 フェラーリ9973 ルノー9614 トロロッソ・ホンダ 9355 アルファロメオ 9226 マクラーレン 8737 ハース8718 レッドブル・ホンダ 8339 レーシングポイント 62510 ウイリアムズ 567
パワーユニット別では、フェラーリが最多周回数を走った。メルセデスはウイリアムズのテスト開始が遅れたこともあり、2番手に終わっている。フェラーリとメルセデスは3チーム合計であり、2チーム合計のルノーとホンダは、当然のことながら3番手、4番手の位置を占めることになった。
■2019年F1プレシーズンテスト:パワーユニット別周回数
Pos Engine Laps1フェラーリ27902メルセデス23823ルノー18344ホンダ1768