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クビカ、第2回F1プレシーズンテスト最終日のマシンに落胆。「最適という状態には程遠い」

2019年03月04日 16:21  AUTOSPORT web

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クビカはテストでのマシンの状態に落胆を隠せなかった
ロバート・クビカは第2回目のF1プレシーズンテスト最終日の走行を「あるべき性能を持たない」マシンに阻害されたと感じており、彼にとっては満足のいかないかたちでテストを締めくくることになった。

 新車『FW42』の製造に遅れが生じたため、ウイリアムズF1は2日遅れで走行を開始。テストでは序列の最後尾を走り続けていたものの、マシンは安定した走行を見せた。

 クビカはテスト最終日に90周を走り、1分18秒993という自己ベストタイムを記録している。しかしながら『FW42』の性能の低さとスペアパーツの不足により、その日の後半に予定していたパフォーマンスを試すための走行は妨げられてしまった。

「今日はまた1日を失ってしまった。もちろん周回は重ねているが、マシンは最適という状態には程遠い」とクビカは言う。

「問題を抱えていたんだ。残念ながらマシンはあるべき性能を持っていない。それが僕らのテストや、今日の走行プログラムに大きな影響を与えていた」

「得られた情報のすべては紛らわしいものだったし、(開幕戦)オーストラリに向けての情報を得ることも困難だった」

 チームは『FW42』の製造の遅れを最小限に留めるべく全力をつくしたものの、作業を急いだことはプレシーズンテストの最後に、避けようもない悪影響をもたらした。

「もちろん、僕らは大きな遅れに直面していた。今日の問題は作業を急いだことによる結果なんだ。そして残念なことに、今日は交換するべき部分があったにも関わらず、そうすることができなかった」

「最終的には持てるものを最大限に活用できた。けれどもそれでは十分ではない。マシンは最後まで、最適という状態からは程遠かったからね」

 ウイリアムズのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウは、チームが最終日の午後のプログラムを調整しなければならなかったことを認めている。クビカも落胆していたように、『FW42』は「くたびれすぎてテストが継続できない」ほどのコンディションだったという。

「午後のロングランは残念ながら中止することになった。多くの重要なボディワークのパーツが摩耗してしまい、マシンからもロバートからも、有益な情報を得ることができなくなってしまったからだ」

「そのため、この時間をオーストラリアへ向かう前に必要な、(スタートやピットストップなどの)最終的なレース手順の練習へと変更した」

「テストに遅れて到着したことを考えると、走行中の信頼性そのものは非常に高い。今日までに当初予定していた走行距離は走ることができたし、使えるタイヤはすべて使っている」

「しかし今日は、最後にマシンがくたびれてしまったのだ」

「オーストラリアのような重要なレースに向けてリソースを節約するという点では、計画を変更したことは正しかったと感じている」