2019年からBTCCイギリス・ツーリングカー選手権にワークス復帰するチーム・トヨタGB withスピードワークス・モータースポーツは、3月最初の金曜日にイギリス・オールトンパークで新型『トヨタ・カローラBTCC』のシェイクダウンテストを実施。エースのトム・イングラムが今季ともに戦うニューマシンのステアリングを握った。
過去数シーズンにわたってインディペンデント・クラス最強チームの称号を欲しいままにし、トヨタ・アヴェンシスをウイニングマシンに仕立て上げたスピードワークス・モータースポーツ(SWM)は、その実績を認められる形で今季初めてファクトリーバックアップを獲得。
かつてBTCCでカローラやカリーナを走らせていたトヨタGBのメーカープログラム支援を受け、新型モデルに切り替わったトヨタ・カローラのハッチバックモデル(日本名:カローラスポーツ)にスイッチして新シーズンを迎えることとなった。
BTCC公式やSWM、そしてイングラムのソーシャルメディアで共有されたシェイクダウンの模様では、オールトンパークに運び込まれた新型カローラBTCCの姿が確認され、カーボン地を活かしたカモフラージュ・カラーのマシンがトラックを周回する様子が分かる。
初めて新型マシンのシートに座ったイングラムは、チームの迅速で確かな仕事ぶりを賞賛するとともに、プレシーズン・プログラムの進捗と成功裏に終わったシェイクダウンの感触に自信をみせた。
「この新型カローラでピットロードを出て、トラックに走り出した時は最高の気分だった」と、自身初のワークスカーをドライブしたイングラム。
「昨年末にトヨタが公式プログラムとして我々をサポートしてくれることが決まって以降、すべてがこの日のこの瞬間のために積み重ねられてきたんだ。マシンのルックスも本当に最高だよね」
「今季、トヨタGBのワークスチームとしてBTCCを戦うという名誉は、これまでSWMのメンバーたちが重ねてきた仕事に対する信頼に他ならない。そしてこのイギリス製新型ハッチバックの戦いにおいて、そのドライバーを任されているというのは心から栄誉に感じる」
SWMとチーム・トヨタGBは引き続き今週にもスペインへとわたり、複数チームとプライベートテストを実施する計画で、そこで初めて今季のライバル車両たちとともにサーキット走行する機会に恵まれる。
「今日は基本的にシェイクダウンのプログラムになっていて、各部の動作チェックのみのスケジュールだったけれど、マシンは本当に素晴らしいフィーリングだった」
「週明けのスペインでは本格的なテストプログラムをこなす予定になっていて、そこで初めて現在の競争力を予測することも可能になるだろう。どんな走りができるか、今から待ちきれない気分だね」