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アネット・ベニングが実在したヒロインを語る 『リヴァプール、最後の恋』インタビュー映像

2019年03月03日 14:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『リヴァプール、最後の恋』より、主演を務めたアネット・ベニングのインタビュー映像が公開された。


参考:アネット・ベニングとジェイミー・ベルが死を前に誓いを交わす 『リヴァプール、最後の恋』予告編


 3月30日より公開となる本作は、イギリスの俳優ピーター・ターナーが1987年に発表した同名の回顧録が原作。1950年代ハリウッドで活躍し、4度の結婚歴もある自由奔放なオスカー女優グロリア・グレアムと、 駆け出しの若手舞台俳優ピーターの最後の恋を中心に描かれる。往年の大女優グロリアを『20センチュリー・ウーマン』のベニングが演じ、ピーター役を『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルが務めた。


 公開されたインタビュー映像では、グロリア・グレアムという実在の人物を演じるにあたり、彼女の波乱万丈の人生からその内面をつかむ必要があったベニングが、自身が演じたグロリアと、その恋愛について語っている。グロリアについて「彼女はロサンゼルスで波乱万丈な人生を送っていたの。でも人気も落ちて経済的にも困窮していたし、結婚も失敗続きだった。そんな女性が思いもよらない出会いを経験するの」とグロリアにとってピーターとの出会いが運命だったことを語る。グロリアとピーターについては、「ショービジネスの人間らしく、意志の強い2人よ。火花が散るような情熱でお互いのことを愛していたわ」と話し、「どんな恋愛関係にも唯一無二の物語がある。誰もが自分だけのストーリーを持っているはずよ」と人生観にも通じる言葉を残している。


 実際にグロリアとピーターを知るプロデューサーのブロッコリとベニングがこの役について初めて話したのは20年前のことだという。ベニングはその当時、この役を演じるには若すぎたが、ブロッコリは「この役を演じてほしい女優はアネットだけでした。素晴らしい女優であるとともに、このキャラクターと本当に深いところで繋がろうとしていたからです。彼女は、スクリーンの女神としてのグロリアの複雑性や人としてのグロリアに夢中になっていました。アネットと私は時期を待ちました。それが今だったのです」とコメント。「彼女はマリリン・モンローではないけれど、どこかユニークなところがあって、彼女の私生活については誰も知らない。ピーターとのつながりを見ていくと、彼はおそらく彼女が一緒にいた中で、最も優しくて、最も愛にあふれ、自分を受け入れてくれる人だったに違いないと思いました」とベニングは話している。(リアルサウンド編集部)