「きどにたてかけし衣食住」という言葉を聞いたことはあるだろうか。話題のネタの頭文字をとったもので、季節、道楽、ニュース、旅、天気、家族、健康、仕事、衣料、食、住居を指している。こんな語呂合わせが生まれるのも、話題作りというのは工夫が必要な証拠だ。
何を話したらいいかわからないと人間関係に距離が生じて孤立する恐れがある。先日のガールズちゃんねるでは、そんな人が「職場でぼっちの方」というスレッドを立てた。雑談が苦手なトピ主は職場で仕事のやりとりでしか話をせず、休憩時間は携帯をいじっているという。一人で気楽と思う一方で、飲み会等で仲が良い人がいないので寂しくなってしまうんだとか。書き込まれた悩みに対し、スレッドは意外な反応が集まった。(文:ツマミ具依)
「お昼はボッチになった。とても快適です。ご飯の時に人の悪口聞きたくない」
「イジメられてるわけじゃなくて普通に仕事できてるのであればぼっちでいいよ」
「仕事は同僚と仲良くなる所じゃないよ?利益を出す所だよ。一人でも利益は出せる。なら、ぼっちでも良いんじゃない」
スレッドの反応はぼっちを肯定する意見が8割方だった。仕事をする場なら割り切って1人で過ごすのも悪くないという。「長くいるには、余計な付き合いがないほうがいいですよ」という声もいくつかある。
その理由として
「友人は職場ではいらないわ。仕事しに行ってるんだし。仲良くなりすぎて失敗した経験あるからある程度距離保つ関係が楽」
「会社の人とは表向きは仲良くしているけど、色々あってお昼はボッチになった。とても快適です。ご飯の時に人の悪口聞きたく無い」
仲が良いことが人間関係を逆に面倒にさせた経験があるようだ。それなら最初から仲良くしないほうが人間関係トラブル回避にもなっていいかもしれない。
飲み会では「周りの会話に適当に頷いてご飯食べてすぐに帰る」
ただ、いくらぼっちが気楽といえ、飲み会のようなシチュエーションは、どうしても孤独感を感じてしまう。職場でぼっちなタイプは、どのように飲み会の場を乗り越えているのだろうか。
「飲み会では話す人がいないから、周りの会話に適当に頷いてご飯食べてすぐに帰る」
「休憩はなるべく一人でいたいし飲み会にも行きません。飲めないことになってる。ただし勤務中は笑顔で話しやすい雰囲気を作ってます」
どうやら飲み会のために仲良くするというのはあまり現実的ではないようだ。普段気楽なぼっちが飲み会で不利になるのは仕方ないと割り切って、うまくかわすか、やりすごすこと。それがぼっち派勤め人の教えだった。