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ラルフ・シューマッハの長男、ダービットが新設のリージョナル・ヨーロピアン選手権へ参戦

2019年03月03日 07:01  AUTOSPORT web

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ラルフ・シューマッハーの長男、ダービット・シューマッハー
元F1ドライバー、ラルフ・シューマッハーの長男、ダービット・シューマッハーが、2019年に新設されるフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権にUSレーシングから参戦する。

 父ラルフと長年HWAにてメルセデスのDTMマシンの開発とテクニカルディレクターを務めたゲルハルト・ウンガーが共同オーナーを務めるUSレーシングは、2015年末にドイツのケアペンにファクトリーを構え、ドイツのADAC F4選手権やカートで若手ドライバーの育成を手掛けてきた。

 2018年シーズン、ダービットはADAC F4においてルーキーチャンピオンを獲得しており、その去就に注目が集まっていた。その活躍から、2019年はFIA-F3または、フォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズへの参戦が濃厚とされていただけに、今回のリージョナル・ヨーロピアン選手権参戦は衝撃を与えるニュースと言える。

 新設のリージョナル・ヨーロピアン選手権はイタリアのオートモビールクラブ(ACI)とゴーカートのプロモーター(WSK)が主催し、4月12~14日のフランス・ポールリカールサーキットを皮切りにイタリア国内4ラウンド、オーストリアのレッドブルリンクやハンガリーのハンガロリンク、スペインのバルセロナを含めた全8ラウンドで構成され、1大会に3レースずつ、年間で計24レースが行われる。

「2019年のUSレーシングのプログラムはカートからF4、そしてフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権まで幅広く若手育成プログラムをカバーできるようになった」とラルフはコメントを寄せ、チーム開設からわずか4年程で大所帯チームへと成長した喜びを語っている。

 リージョナル・ヨーロピアン選手権のマシンはタトゥースT-318で、フォーミュラ・ルノー・ヨーロピアンカップで使用されていた物とほぼ同様であり、270馬力のアルファ・ロメオ製エンジンを搭載。FIA-F3と同様に最新の安全基準を満たしたカーボンモノコックに頭部保護デバイス“ヘイロー”が装着される。

 参戦上限を25名とするリージョナル・ヨーロピアン選手権だが、関係者によると実質の参戦人数は10~12名と、かなり少ない人数が予想されるとのこと。

 FIA-F3やヨーロピアン・マスターズよりも参戦人数が少ないため、チャンピオンも狙いやすく、ダービットは早期のスーパーライセンスの取得を目標にするのではないかとみられている。

 父ラルフの兄、ミハエル・シューマッハーの長男、ミックもスーパーライセンス取得を目指し、2019年はFIA-F2に参戦する。近い将来、F1でふたたびシューマッハー同士の対決が見られるかもしれない。